ふかわりょう、大橋未歩が語る『5時に夢中!』の魅力とは?
(撮影・蔦野裕)
大橋未歩「ふかわさんが物事にあまりラベリングしない司会だからみんな自由なことが言える」
大橋さんは4月で1年になりました。この1年はどんな1年でした?
大橋「テレビ東京という“独自性のある番組が素晴らしい”という土壌で育ったので、フリーになって、『5時に夢中!』の話が来た時には本当にうれしかったです。ただ、中に入ってみて、思っていたより“人思い”の番組であることに驚きました。スタッフさんも含めて、すごく人に優しい。それは意外でした。正直、もっと雑に作られているのではというイメージがあったんですけど(笑)」
ふかわ「スタッフが4月とか10月に入れ替わりで去っていくことがあるんですが、必ず色紙に寄せ書きするんですよ。高校生みたい。そんなこと他の現場ではないですよね」
一般的な会社でもそうはないですよね。
ふかわ「そうですよね。なんか徹底されているんです(笑)。あと、大橋さんは気づいていないかもしれないですけど、大橋さんの笑い声って本当に素晴らしいんですよ。番組のカラーというか彩のひとつになっていて、全体の空気が和むというか、みんなの気持ちをほぐしたりとかということがあるので。そこは視聴者の方も無意識のうちに感じていると思いますよ」
大橋「笑ってごまかしている時も多々あります。下ネタを振られそうだなって思ったら、笑って逃げる(笑)」
大橋さんの感じる『5時に夢中!』ならではの面白みや苦労といったものはありますか?
大橋「独自の面白みは、先の読めない予定不調和というものが、すごく生々しい。あと、私は世の中って意味のないことにおかしみがあることも多いと思っているんですね(笑)。だから今のテレビ番組に、“情報を求めすぎだな”と思うことが結構あるんです。ただ『5時に夢中!』ってあんまり情報性がないというか、見ている人たちもちょっと疑いながら見ているというか(笑)。視聴者の方とそこの信頼関係ができているというのがなんかいいなって思うんです」
ふかわ「信用していないという信頼ね。いい距離感だよね」
大橋「すごく素敵な距離感だと思います。でも、そのふざけている中にも、きらりと光る名言なんかがあったりする。いつもふざけているだけに、それが妙に響くんです。ウソをついていないな、って感じがして、素敵な番組だと思います。それもふかわさんが物事にあまりラベリングしない司会だからというところもあると思うんです。物事を善悪などで決めつけないで、ニュートラルに受け止めて進行するからこそ、みんな自由なことが言えるというところはあると思います」
ふかわ「ちょっと今のところ録音データいただいていいですか? あと、できたら今のところは太字でお願いします(笑)」
各曜日に個性的なコメンテーターが並ぶのだが、動の人もいれば静の人もいる。曜日によってMCとしてスタイルを微調整するようなこともある?
ふかわ「それで言うと、僕はみなさんは楽器だと思っていて、チェロのような人もいればバイオリンのような人、ピアノだったり打楽器のような人もいる。打楽器だったら叩けば音が出る。ピアノも鍵盤を叩けば音が鳴ってくれる。でもバイオリンは慎重にひかないと音が鳴らないとかそれくらいの違いです。それぞれの音色というかそういう感覚ですね」
大橋「私は横で見ていて、なんとなく月火水木の色彩の違いをちょっとずつ感じられるようになってきたかなー?なんて思っています。まあ気のせいかもしれないんですけど。でも私は曜日によって調整するようなことはなかなかできないですね」
先日は突如リモート出演者3名の回線全てが同時に落ちるというハプニングも発生。それすらも笑いに変える異次元のようなパワーを持つ番組だけに、今後はいったいどんな面白いことが起こるやら…。
『5時に夢中!』月曜〜金曜17時〜17時59分 [番組URL]https://s.mxtv.jp/goji/