【インタビュー】Leola、JAY’EDと「ふたり」でウェディングソングを歌う。
――Leolaさん、ウェディングソングを作ろうと、コラボに向かったのでしょうか?
Leola:ウェディングソングは、漠然とですけど、いつか取り組みたいなと思っていたテーマではあったんです。自分ひとりで作ることも考えていましたけど、JAY’EDさんとコラボレーションできることになって、どんな曲を作ろうかって考えた時に、これかなあって。JAY’EDさんのラブソングが大好きですし、JAY’EDさんの男らしいんだけど優しく女性にも染みるような声……一緒にウェディングソングを作ったら絶対ロマンチックなものになると思ったんです。
――JAY’EDさんは先ほど「自分に書けるかなあ」って思ったと言っていましたが……。
JAY’ED:そうなんですよ。ずいぶん昔の話になりますが、僕も1度だけ結婚をテーマにした楽曲を作ったことがあるんです。その当時の僕はまだ結婚していなかったので、いわば想像でやるようなことですよね。でも今は結婚していて。今ならちゃんと自分の想いを乗せて書ける、結婚生活を経た今の気持ちを書けるチャンスでもあるかなって。……それに、実際のプロポーズってそんなにすごいことやってないんで、そのリベンジも(笑)。今、改めて言うのは照れ臭いので、曲のほうで。
――完成した曲はもう聞いてもらったのですか?
JAY’ED:……聞かせてないですし、聞いてっていうつもりもないかな(笑)。気づいてくれたらいいなとは思います(笑)。
Leola:ちゃんとそれを記事に書いてもらってください(笑)!
――もちろん、ちゃんと(笑)。さて、楽曲について聞かせてください。作詞・作曲のクレジットは、LeolaとJAY’EDでお2人のクレジット。どのように制作をすすめていったのですか?
Leola:「この間の件ですけど……」があってから、すぐです。そのころはまだ制作に新型コロナの影響はなくて、一緒にスタジオに入って作業するってことが普通にできたんです。最初に漠然と楽曲のイメージを提案させていただいたんです。シンプルでほっこりするウェディングソング、あったかい愛の歌。それで、メインのコード進行みたいなものをギターだけで録音して、そこから、メロディーを出してもらって。
JAY’ED:僕はトラックありきで曲を作ることが多いので、ギターで作っていくってどんな感じなんだろうという好奇心もありました。慣れているトラック優先で作っていくことを提案することもできたんだけど、なんかやりたくなかったんですよ。Leolaさんの世界観のなかで僕自身がどんなものを出せるのか、それを感じ取ってみたいという気持ちで。だから、何も言わずに見守っているみたいな時間があってから、お互いのピースを合わせて作っていった感覚ですね。
――スタジオでふたりで作業する中で、刺激を受けたことや、新しい発見はありましたか?
Leola:JAY’EDさんの幅の広さはめちゃめちゃ感じました。HIP HOPだったり、LDHに所属しているグループに提供した楽曲だったり、いろいろな曲を作っていらっしゃるうえに、私に寄り添った世界観でもできる。すごいなって。Leolaというアーティストと一緒に作るのだからやってみたいことも提案してくださったし。私には出せないメロディーを出してもらったり、甘えさせてもらいました。1人ではできなかった曲だったなって思います。
ーー具体的に「ひとりでできなかった」と感じる部分は?
Leola:冒頭の部分です。パッと聞くとAメロに聞こえる冒頭のメロディーをイントロみたいな感じでやりたいと提案していただいて。それをキーアイテムみたいな感じに要所要所にもっていくと、またきた、ここにもきたという感覚になって、最後もちゃんとしまるっていう構成です。遊び心みたいなものというか。Aメロはこうあるべき、Bメロはこうあるべき、サビはこう……っていう作り方をされてないんです。
JAY’ED:思いついちゃっただけなんだけどね(笑)。HIP HOPの人たちと仕事をしているからかもしれない。いろんなものを切り取って、グチャグチャに混ぜて面白いじゃん、そういう感覚があるのかも。最終的に、いい曲になればいいんだからって。
ーーJAY’EDさんはどうですか、刺激をうけたこと?
JAY’ED:まずはラブソングと向き合えたということですよね。結婚をテーマにした曲にも、当時とは違う気持ちで臨めました。それとギターでの制作を拝見させていただいたことで、自分もこういう作り方もあるなって。影響を受けて、まだデモ段階なんですけど、ギターの曲を作っています。あ、僕は弾けないんで、弾ける人に頼んで弾いてもらってます(笑)。