岩井秀人プロデュースの『いきなり本読み!』がいきなり本多劇場に進出

本読みの風景(第1回「いきなり本読み!」から)

チケットは抽選制で28日までに申し込み


 演劇界の常識を根底から覆すこの企画は昨年末に「出来上がった作品を見るより、俳優が突拍子もないチャレンジをする可能性に溢れた稽古場のほうが絶対に面白い」と思い立った岩井が構想を巡らせ、今年2月に浅草の東洋館で第1回を開催、3月に第2回と急ピッチな展開を見せる。

 折からの新型コロナウイルスの感染拡大予防による緊急事態宣言などで中断を余儀なくされたものの、今回、かねてから岩井が「何年かかけて、演劇の聖地、本多劇場でやりたい! やれたらウケる!」と口にしていた本多劇場での開催が急きょ決定した。

 出演者は1日がユースケ・サンタマリア、松本穂香、橋本さとし、2日が荒川良々、黒木華、古舘寛治という癖の強いメンバーが揃った。

 過去2回の開催では「読み間違い」といった“いきなり”ならではのハプニングもあれば、本読みだけで観客をうならせる場面も。演劇の稽古場をのぞき見るような感覚になれる楽しみ方もあれば、たった1日の本読みの中で演技の可能性が広がっていく様を見ることでただ本番を見ていただけでは分からないことに気付くといった楽しみ方もあるなど“未完成”ゆえのさまざまな見方のできる企画となっている。

 新型コロナウィルスの感染状況を鑑み、劇場観劇チケットは抽選制で若干席数(指定席)の販売となる。申込期間は7月25日~28日まで、LivePocketで。両日ともに、8月中旬予定で収録映像の有料配信が決まっている。
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