ミキ・昴生の入院で話題になった「結腸炎」とは?【気になる医療キーワード】
難病である「結腸炎」の検査と診断は?
まず腹部の診察(触診・聴診)で、「急性虫垂炎」や「大腸憩室炎」などほかの疾患との除外診断を行います。最終的には大腸内視鏡検査(大腸ファイバー)といって、肛門から内視鏡を挿入して大腸の状態を観察します。
難病である「結腸炎」の治療は?
重症度は軽症から重症まであるのですが、急な入院が必要だとすると急激に発症する劇症型で、炎症も重症という可能性が考えられます。そういった重症の方ですと、場合によっては手術を行うこともあります。
きちんと診断を行えば適切な治療はありますので、アミノサリチル酸製剤やステロイド薬などでの薬物療法や腸を安静にするための絶食、栄養療法などを行います。
「結腸炎」が疑われたら?
腹痛、下痢、発熱に加えて下血があった場合は、重大な炎症の可能性があります。尋常ではない腹痛や高熱などの場合も、炎症が悪化している可能性がありますので、すぐに医療機関を受診してください。
難病の「潰瘍性大腸炎」「クローン病」は、炎症が治って落ち着いた状態(寛解)にはなりますが、完治する治療法はありません。ですが、適切な治療を行って症状が安定していれば、通常の社会生活を送ることが可能です。ストレスを溜めない、刺激物やアルコールの摂取、喫煙を控えて規則的な生活を送るなど、腸を刺激しないことを心がけましょう。