あの「映画泥棒」がリニューアル!劇場へ急げ!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記番外編】

 こんにちは、黒田勇樹です。

 現在、三栄町LIVE×黒田勇樹プロデュースvol.9「首領(ドン)ちゃん騒ぎ」が上演中です。

 今回もこんな楽しい時間が永遠に続けばいいのにと思う半面、プロデュース側の人間としては、何事もなく無事に終わってほしいという気持ちもあり、なかなか複雑なところです。

 どちらにしても8月2日まで。興味のある方はぜひ。万全の態勢を敷いてお待ちしております。
 
 今週は鑑賞記です。人生相談もまだまだお待ちしております。
黒田勇樹
 皆様ご存知、あの映画館で映画を観るときには99%の確率で現れる“映画泥棒”

 あのCM(であってますか?)が、リニューアルされました。

 過去にも、ポップコーンを持った女性がポップコーンマンとドリンクマンに変わったり、マイナーチェンジはされていたんですが、なんと今回は、建物などを縦横無尽に飛び回る、最近流行しているパルクールを駆使した、アクションムービーになって帰ってきました。

 この「映画泥棒」、元々好きではあったのですが、以前、演劇界の大御所が「どうして自分は犯罪行為をしていないのに、あんな軽薄なテンションで犯罪者扱いされなきゃいけないんだと思うから大嫌いだ」という話を聞いて…

 更に、好きになりました!!!

「今、この劇場に、あの人と同じようなイラ立ちを覚えている人が何人いるんだろう?」と、想像すると、興奮が抑えられず

 隣の席に人がいない時は、ヘッドバンキングをしながらあのムービーを観ています。

 確かに、僕は潔癖症のケがあるので、コンビニのトイレとかで「除菌シートを盗む事件が勃発しています。繰り返されるようなら、設置を中止します」みたいに書いてあると「俺は何も悪いことしてないのに、馬鹿のせいで除菌が出来なくなるなんて!」と憤ることがあるので、ああいう気持ちなのでしょう。

 さて、リニューアルしたこの映画泥棒ムービー、映像作品としては実に面白いデキなのですが、防犯の啓蒙としてはどうなんでしょうか?

 観やすすぎて、もはや映画ファンの為のものになってしまい、実際に映画館で犯罪をしようとしている奴らに引っ掛からなくなってるんじゃないかと思います。

 音楽もロック調になってますが、前の4つ打ちの方が「警告」感があって好きでした。

 この「おしゃれすぎる映画泥棒」、ワンチャン、元に戻される可能性がある気がするので、是非、今の内に皆様劇場でご覧下さい。
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黒田勇樹(くろだ・ゆうき)
1982年、東京都生まれ。幼少時より俳優として舞台やドラマ、映画、CMなどで活躍。
主な出演ドラマ作品に『人間・失格 たとえば僕が死んだら』『セカンド・チャンス』(ともにTBS)、『ひとつ屋根の下2』(フジテレビ)など。山田洋次監督映画『学校III』にて日本アカデミー賞新人男優賞やキネマ旬報新人男優賞などを受賞。2010年5月をもって俳優業を引退し、「ハイパーメディアフリーター」と名乗り、ネットを中心に活動を始めるが2014年に「俳優復帰」を宣言し、小劇場を中心に精力的に活動を再開。
2016年に監督映画「恐怖!セミ男」がゆうばり国際ファンタスティック映画祭にて上映。
現在は、映画やドラマ監督、舞台の脚本演出など幅広く活動中。

公式サイト:黒田運送(株)
Twitterアカウント:@yuukikuroda23

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