ZSTフライ級王者・竿本樹生が初参戦で中村優作にKO勝ち【RIZIN.23】
序盤は中村(右)の打撃に手こずる場面も(撮影・堀田真央人)
この左のオーバーフックでフィニッシュ(撮影・堀田真央人)
中村は「昔だったらかわせたパンチ」とがっくり
試合は日本拳法をベースとする中村が距離を取って独特のステップでパンチ、キック、飛びヒザを繰り出していく。レスリングをベースとする竿本はタックルからのテイクダウンを狙うが、中村は切ってあくまでスタンド勝負。試合はキャリアで勝る中村のペースで進んだが、1R残り1分、スタンドの攻防で竿本の左のオーバーハンドフックが中村の顔面にクリーンヒットすると、中村はばったり。竿本がKO勝ちを収めた。
竿本は試合後のリングで「RIZINに出られるまで5年かかった。最高の勝ち方と結果。倒して勝てたので忘れられない日になる。これからもフライ級を盛り上げられるように頑張る」と今後の継続参戦をアピール。
試合後の会見では「まさかKOできるとは思っていなかった。宮田先生に左のオーバーハンドパンチを教えてもらっていて、それがうまく入った。倒せて良かった」などと試合を振り返った。そして今後については「10月で24歳。18歳からBRAVE GYMで住み込みで内弟子としてやってきた。小学校から格闘技ばかりやってきて、社会を知らなすぎるので、来年からはこの環境に甘えず、内弟子ではなく社会人としてやっていこうと思う」などと語った。
敗れた中村は試合後「昔だったらかわせたパンチ。ケガが増え、最近は自分の体と脳とのずれがあったような気がする」とがっくり。そして「今後のことを考えていこうかなと思う。実力的には負ける相手ではないと思うが、試合は実力だけではない。勝ててないのは考えどころなのかなと思っている」などと進退に触れた。