日本に今一番必要な「笑い」をとことんやり切ってくれるはず 劇団献身『知ラン・アンド・ガン!』

『死にたい夜の外伝』2018年7月、OFF・OFFシアター
 今後の飛躍が期待される若手劇団を集めて贈る、三鷹市芸術文化センターの名物企画『MITAKA“NEXT”Selection』の第2弾。

 劇団献身は早稲田大学演劇倶楽部出身の奥村徹也が、卒業後1年間のサラリーマン生活を経て2014年に旗揚げした劇団。その作品は「ノンストップナンセンスコメディ」と銘打つように“3秒に1度”と評される圧倒的手数のギャグが特徴。このギャグを武器に、ワンシチュエーションはもちろん、ハイスピードかつ複数の時間軸で構成された世界を縦横無尽にふざけ倒す。

 今回の作品は、指示を忘れて、勘で動き続ける7人の男たちによる「センチメンタル遊撃軍奮闘記」。「遊撃軍奮闘記って何のこと?」と思ったら、もう奥村の掌の上。とりあえず劇場に確かめに行くことをお勧めする。

『MITAKA“NEXT”Selection』に出る劇団は前年には決定しているのだが、今年、劇団献身が選ばれていたのは、今となってみれば最高のチョイス。なぜなら彼らはきっと、新型コロナウイルスによって閉塞感のある日本に今一番必要な「笑い」をとことんやり切ってくれるはずだから。
劇団献身『知ラン・アンド・ガン!』
【日時】9月4日 (金) ~13日(日)(開演は平日19時30分、土14時/18時、日14時。※水は14時開演。開場は開演30分前、当日券は開演1時間前)
【会場】三鷹市芸術文化センター 星のホール(三鷹)【料金】全席自由 日時指定・整理番号付 一般前売3000円、当日3500円/ペア割 前売5400円(劇団予約のみ。当日販売なし)/高校生以下 前売・当日とも1000円(公演当日、学生証提示)/早期観劇割引(4~6日)、平日昼公演割引(9日)一般、高校生以下は500円引き。ペア割は900円引き
【問い合わせ】三鷹市芸術文化センター(TEL:0422-47-5122〔劇団HP〕 https://gekidankenshin.wixsite.com/kenshin3/plan
【作・演出】奥村徹也【出演】納葉、加瀬澤拓未、木村圭介、渋谷成増(以上、劇団献身)、浅見紘至(デス電所)、田口智也、田島実紘(劇団スポーツ)、長尾友里花(柿喰う客)、吉田電話(クロムモリブデン)