屋久島や小笠原の自然美を堪能。国立科学博物館の企画展がスタート

200点以上の自然史標本が並ぶ展示スペース。国立公園でしか出会えない貴重な固有種や絶滅危惧種の動物も
 全長約7mの新種のクジラ「クロツチクジラ」の骨格標本が目を惹く展示ゾーンでは、「大 地」「水」「命」の3つのテーマで、動物や植物、岩石・鉱物といった国立科学博物館が所蔵する200点以上の自然史標本が並ぶ。

 展示の見どころは、それぞれの国立公園でしか見られない固有種や絶滅危惧種に指定されている動植物たち。富士箱根伊豆国立公園の西湖に生息するクニマスの剥製や雲仙天草国立公園のウンゼンマムシグサの標本は、国立科学博物館として初の展示となる。また、草花は展示方法にも工夫を凝らす。これまで植物展示で一般的だった乾燥展示から、樹脂を入れた標本展示に変えることで、色鮮やかな状態のまま、生き生きした草花たちの姿を見ることができる。