EXILE TETSUYA「中学生以上はみんなダンサーに」自身監修のダンス教材が文科省選定に
教材は、中学校でのダンス授業の必修化で、指導するうえで困難を感じている教員たちに生徒がより楽しくダンスを学べる効果的な指導法を提案し、サポートするもの。自身が早稲田大学大学院スポーツ科学研究科でまとめた中学校におけるダンス教育についての論文を“見える化”し、長野県教育委員会の協力のもと中学生や教員の協力を受けたり、信州大学の教育学部の学生たちと意見交換をしながら完成させた。
配信では、生徒向けのレクチャームービーの一部が公開されたほか、指導方法や評価の仕方などについて記した教員向け手引書についてもTETSUYAが自らプレゼンテーション。現場の声を反映した行き届いた内容に、「映像教材使える中学生、うらやましい」「自分が中学生の時に出てほしかった」「中学生に戻りたい」といった言葉でコメント欄がうまった。
新型コロナウイルスの影響で、授業がなかなか再開できなかっただけでなく、保健体育では接触の少ない内容で授業を行うという状況が続いている。
TETSUYAは「みんなで集まってワイワイというのは出来ないんですけど、これは映像教材なので家でもできるかなと思っていました。みなさんで自由に使っていただけたらなと思います」。また、「いつかまたいろんな場所に行けるようになったら、使っていただいている学校にいけたらなと思います。この教材を使ったら、もっとみんなと一緒になって作り上げられるかもしれない」。
今後について聞かれると「夢は渋滞している」と、TETSUYA。「いろいろなダンスの可能性が見えているなかで、先日もダンスのプロリーグのDリーグが発足するという発表があった時、サッカー少年がJリーガーになりたいと思っていた感じが、ダンスでもできるってすごく夢のあることだなって思いました。開幕したらもっともっとダンスを目にする機会も多くなるし、ダンサーを目指したりとか夢が広がっている。全員のダンスのレベルが上がり、この教材が必要なくなるぐらい、もっと難しいのないの? 格好いいのないの?とか言われた時に、もう一回大学院に戻って研究してパート2を作らなきゃとかね、そういう未来が訪れたら最高だなと思います」と、話した。
EXILE TETSUYAは、アーティストとしてさまざまな活動をするなかで「もっとダンスをちゃんと勉強したい」と早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に進み、中学校のダンス授業「現代的なリズムのダンス」の教育現場におけるダンス教育の現状と問題点、さらにその解決策の具体的な方法について研究。論文『必修化以降の中学校における現代的リズムのダンス授業の現状と処方箋』を発表し、修士課程を修了している。