上白石萌歌「特別な感情を抱いている」 最新出演舞台『ゲルニカ』が4日開幕
「コロナの影響でなくなってしまった舞台がある中で、この舞台の幕がちゃんとあがるというのはうれしいこと」と、勝地。「演じることの楽しさを感じながら稽古場にいた。ちゃんとみなさんに伝わるように頑張りたい」と、意気込む。
キムラも「劇場の客席は制限されていますが、お客さんの前で芝居できるんだなと、劇場に足を運んでくれるお客さんがいることに改めてですけど本当にありがたいことだなと思いました。こんなことを深く思ったのは初めてです。一生懸命頑張りたい」。さらに、PCR検査を何度も受けながら稽古をしており、劇場に入るにもさまざまな消毒の段階を踏んでいると情熱的に語り、安全な公演であることを強調した。
早霧も「人と人との距離は密になれないのでソーシャルディスタンスですが、芝居の中身は濃密」と胸を張る。
いよいよ初日を迎える。
「80年前のゲルニカ爆撃という実際にあった出来事とコロナ禍の状況は、目に見えない敵や不安と戦っていくという意味では、どこか通じるものがあるなと稽古をしながら感じていました」と、白石。「ゲルニカという四文字が感じさせるのは悲痛さや苦しいことだと思いますが、この作品は、そのなかでも苦しいことに抗っていこうという強い気持ちや、希望を見出そうとする人たちのまなざし、人の営みも丁寧に描かれている。気難しい事は考えずに劇場に足を運んでいただけば」と、呼びかけた。
東京公演は同所で27日まで。その後、京都、新潟、豊橋、北九州で公演がある。