新宿三丁目の路地裏に日本中の特産品が大集合!「バスあいのり3丁目テラス」オープン

 新宿三丁目に4日、日本各地から届く産地直送の食材を生かしたメニューや地域の魅力が楽しめる屋外施設「バスあいのり3丁目テラス」がオープンした。同施設は旅客用高速バスの空きトランクを活用し、地方の特産品を運搬する「産地直送バスあいのり便」に取り組んできた株式会社アップクオリティと三菱地所株式会社が協業。〈バスでつながる地方と都市の新しい関係づくり〉をコンセプトに、全国から届く新鮮で珍しい食材を使用したメニューや、地域と地域の食材を組み合わせたマリアージュメニューが提供される。
「バスあいのり3丁目テラス」オープニングレセプションに登場したumariの古田秘馬代表取締役、三菱地所エリアマネジメントの井上成担当部長、アップクオリティの泉川大代表取締役、東邦レオの吉川稔代表取締役
 そもそも「バスあいのり便」とは何だろうか? オープニングレセプションで、アップクオリティの泉川大代表取締役は「バスタ新宿や東京駅には日本全国から高速バスが到着しますが、必ずしもすべての便のトランクが埋まっているわけではない。宅急便で運ぶと運賃が高くなって継続的な販売が難しい地域の野菜や果物・魚・肉などを、トランクにのせて効率よく都内に運ぶことができないか、ということでこの取り組みを始めました」と説明する。この取り組みによって「それまで地域の産地直売所でしか消費していなかった県外不出の特産品が、東京で直接消費されて生産者にも分かる新しい流通の仕組み。日本全国から荷物が運ばれるバスタ新宿のトランクルームを使い、いろいろな地域からいろいろなものを運べることが3丁目テラスの大きな武器」というのは、三菱地所エリアマネジメントの井上成担当部長。

 さらに、施設の緑化やプロデュースを担当した東邦レオ株式会社の吉川稔代表取締役は「緑が心地よい空間はもちろんですが、重要なのはデジタルサイネージ機能で、今の時代はITやデジタルを使って人と人をつなぐことができる。ものの流通だけでなく、人と人との出会いが生まれることでこの場所が聖地のようになるのではないか。いろいろ発信するイベントも仕掛けたい」とした。

 その後、オンラインで「やまなし農業女子」メンバーの浅利そのみさんが山梨県甲府市のぶどう農家「アルガベリーファーム」から、同メンバーの高山幸子さんと近藤かおりさんが中央市のきゅうり畑から登場し、週末に定期開催されるマルシェに並ぶぶどうや野菜をアピール。また、株式会社umariの古田秘馬代表取締役が、香川県三豊市のウユニ塩湖のような海水浴場として話題の「父母ヶ浜(ちちぶがはま)」のコミュニケーションコーヒースタンド「宗一郎珈琲」と、讃岐うどんを作って学べる体験型宿泊施設「UDON HOUSE」を紹介した。「バスあいのり3丁目テラス」では限定で父母ヶ浜「ひむろ」のかき氷(1日10食、〜30日)や「UDON HOUSE」の打ちたてうどん(1日30食、毎週水曜日)も楽しめる。
1 2 3>>>