木村英智氏に聞く、世界をめぐるアートアクアリウムが日本橋に常設化した理由



コロナ禍、突破口を開きたい



 8月28日に開業してから、使い古された表現だが「映える」写真や映像が拡散されるとともに、注目度は倍増している。とはいえ、コロナ禍。これまで通りに、来る人すべてを今までのように温かく迎えられるかといえば、なかなか難しいところ。

「エンターテインメント、興業において、突破口を開かなければならないと思っています」と、木村氏。「コロナに対する対策を粛々と踏みながらも、コロナ禍の今の状況を利用してプラスに転じる運営体制を取りたいと準備をしています。いろいろあると思いますが、まず期待しているのは来館者の分散。これまでいろいろ工夫をして、いろいろなツールを使って呼びかけをしても実現できなかったことで、日曜日の1時に来ると必ず2時間並ぶよ!って何度も言ってるのに、その時間に来て、暑い中で行列ができてしまう。夜7時以降に来てくれれば、それこそお酒を飲みながらゆったり見られるのに。でも今は、ソーシャルディスタンスを気にするようになって、人の少ない時間を選んで行動するように来場者のマインドが変わってきていますから。ようやく、実現できるのかなって」と、プラス思考だった。

 新たな歴史を刻み始めた「アートアクアリウム美術館」。年間を通じて、東京に新たな魅力と彩りを加えてくれそうだ。


(TOKYO HEADLINE・酒井紫野)
アートアクアリウム美術館
【住所】 東京都中央区日本橋本町1丁目3−9(東京メトロ三越前駅・日本橋駅)
【営業時間】10~22時(最終受付は21時30分) 年中無休 ※変更の場合あり、詳しくは公式サイトで要確認
【料金】入場券(日時指定):大人(中学生以上)2300円、小人(小学生以下)無料
    アフター6入場券(18時以降に入館できる日時指定):大人(中学生以上)2000円、小人(小学生以下)無料  ※いずれも大人1名につき小人2名まで無料。18時以降のみ館内の動画撮影が可能。オプションで音声ガイド(600円、WEB限定特別価格500円)がある。 
【オフィシャルサイト】https://artaquarium.jp/

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