奈良県が“健康実行力”で全国1位に。ニッポン健康大調査2020が発表

奈良県の「健康実行力5項目」スコア
 1位の奈良県は、前年4位から1位へランクアップ。「定期的な運動をしている」の項目で全国1位、「ウォーキング」「ジョギング」の頻度も共に全国1位となっており、日頃から積極的に運動している様子が見受けられる。また、「夕食は就寝の3時間前までに済ませる」の項目も全国1位など、規則的な生活を心掛けている傾向があることもわかった。

 県の取り組みも積極的だ。奈良県では毎日の歩数や活動量を測定できる活動量計の貸出や体組成計による健康チェックができる「健康ステーション」の配置や、身体に優しい塩加減で野菜を増した食事をとる「やさしおベジ増し食ライフ」を推奨。県をあげて健康への取り組みが行われており、県民の健康意識向上に寄与しているとも考えられる。

 コロナ疲れや外出自粛からくる運動不足などにより健康への影響が心配される中、新型コロナウイルス感染症が引き起こす肺炎が悪化する原因として、喫煙の影響や高血圧・糖尿病などの生活習慣病や、呼吸器疾患などの基礎疾患をもっていることが挙げられる。

 メディカルチェックスタジオ東京銀座クリニック院長で医学博士の知久正明氏は「普段から基礎疾患をコントロールすることが有事の場合の予防にもつながことを再認識していただけると思う。禁煙・節酒、適度な運動、質の良い6〜7時間睡眠をとることを心がけて下さい。奈良県の積極的に運動することや規則的な生活を心がけた結果、ランキング1位になられたことを祝福したいと思います」とコメントを寄せた。
「ニッポン健康大調査2020」
【調査概要】
調査手法:web
調査 ・対象地域:全国
対象者条件:1男女 220代以上
サンプル数:n=4,700s
【「健康実行力」算出のための“健康5項目”】
■運動 :週に2回以上、30分以上の運動を行う
■食生活:朝食週に5回以上、間食・夜食をしない食事時間が20分以上
■睡眠:睡眠時間が6時間以上8時間未満、寝る前のスマホが1週間に1回未満
■嗜好品:飲酒週5日以下・1合以下、喫煙をしないまたはやめている
■ストレス:18項目のストレス尺度から、ストレスの強さを算出
【URL】
https://www.angfa.jp/health_survey/
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