【インタビュー】A.B.C-Z 5人の魅力が全開!主演映画『オレたち応援屋!!』

あの“応援屋”を題材にグループ単独映画初主演



 そんなA.B.C-Z が、彼らの舞台「ABC座2016 ―株式会社応援屋!! ~OH&YEAH!!~」を原案とした映画で初主演。

河合「自分たちがデビューからやってきたABC座の舞台が映画になるのは純粋にうれしかったです」

五関「舞台版では4人が僕を応援するという、とてもおいしい役だったので映画化と聞いて、よっしゃ!と思ったんですが、あくまで舞台は原案であり映画ではオリジナルのキャラとストーリーになると聞いて、ちょっとがっかりしました(笑)。でも台本を読んでみると負けず劣らずいいキャラをしていたので、楽しみにしていました」

橋本「僕も最初は舞台のストーリーのまま映画化するのかと思っていました。舞台ではIT系のすごく頭のいいキャラクターだったので、また難しいセリフを覚えないといけないのか…と(笑)。ところが監督が、剣持は橋本くんらしさを出して演じてほしいと言ってくださって、台本でも本当に僕っぽさのあるキャラクターになっていたので演じやすかったです。俳優としては、難しいIT系キャラにも挑戦したかったですけどね(笑)」

塚田「物語や登場人物は変わっても、人を応援するという根本のテーマは変わっていなくて、“応援”というのは映像であれ舞台であれ、人の心を打つテーマなんだと改めて感じました。いろいろな応援の仕方があるし、応援屋の可能性は無限大なんじゃないかな、と」

戸塚「僕は三度の飯より映画が好きなので映画化は本当にうれしかったです。舞台はその場、瞬間だけというはかなさがあるけど、映画は完成作がそのまま残っていくので何年後でも楽しめるし、自分がいかに成長したか、この映画が1つの基準にもなるんじゃないかと思う。何よりメンバー5人で主演を務めることができて、Jr.のメンバーたちも参加してくれたのもうれしかったです」

 応援を生業とする応援屋。とある島に伝わる祭りの復活を応援するという依頼が舞い込み、島へと向かうが…。笑いあり、共感あり、ワクワクドキドキあり。見終わった後には彼らの応援に包まれているような気持ちになれる、痛快エンターテインメント。

河合「内容の濃い映画になっているなと思いました。面白いところもたくさんあって。僕が演じた犀川の怪しい関西弁がやや気になりましたけど(笑)」

橋本「僕も、集中して見ていたのに河合くんの関西弁が出てきて一瞬ストーリーが飛びましたね。僕が演じた剣持とヒロインの沙織先生とのシーンがあって、とても良いシーンだな…と思っていたら次のシーンで急に犀川が怪しい関西弁で入ってきて、全部持っていかれました(笑)」

五関「撮影中、河合くんがいるシーンで監督が途中カットをかけると、僕たちみんな、河合くんがNGを出したのかなと言っていました(笑)。でも僕は、河合くんが関西弁をすごく練習している姿も見ていたので、心配しつつも見守っていました」

河合「現場で演じていたときは、それなりにできていたと思っていたんですけど。監督からも正しい関西弁を教わったつもりでしたし…でも実際はそうじゃなかったという。今思えば、あの怪しい関西弁は監督の狙いだったのかなとも思います(笑)。狙いといえば、戸塚が演じた大城戸がハイネックを着ていたのは戸塚自身のアイデアだったと聞いて、衣装合わせでそんな提案もしてたんだと感心しました」

戸塚「僕は基本的に、脚本や監督のイメージ通り表現しようとするタイプなのですが、今回演じた大城戸は、かなりプレーンな気がしたんです。何も乗っていないトーストとでもいうか。何かしら少し乗せたほうがいいのではと思い、ビジュアル面に少し加えてみたらどうかな、と。僕は首が長いのでハイネックがいいかな、と思って。作戦はけっこう成功したと思います(笑)」

河合「はっしーは唯一、恋愛要素が絡むキャラだったから、沙織先生との青春シーンはキュンキュンしましたね(笑)」
橋本「僕も、こういうのいいなぁと、2人のシーンはリアルにドキドキしながら演じさせていただきました。そこに4人が入ってくると、邪魔だな~と思ってしまいました(笑)」

塚田「五関くんが演じた白井の細かい動作も面白かった。とくにお風呂場で、沙織先生の悲鳴が隣から聞こえて、くもったメガネをクイッと拭くところ。あそこは、なかなかメガネがくもらなくて撮影にすごく時間がかかったんです。劇中ではほんの一瞬の場面ですが、監督が細部にまでこだわられて。正直、ここにそんなに時間をかけなくてもと思ったんですけど…」

橋本「そんなふうに思っていたんだ」
河合「映画経験者なのに」
塚田「…つまり、完成した作品を見て、そういう細部が大切なんだと改めて思いました!」

4人:爆笑

塚田「僕が演じた森田は、空回りキャラというか滑り芸のような役どころでしたけど」
河合「森田が勝手にすべっているだけだけどね」
塚田「確かに、ツッコミどころが難しいキャラだよね(笑)」

河合「森田は、ぶっ飛んでいて、常に全力で、ズレている変なところも多いけど、その姿がすごく胸を打つシーンもある。ある意味、一番面白いキャラクターじゃないかな」
橋本「森田というより、まさに塚ちゃんだと思いました」
塚田「どういうところが塚ちゃん? 髪型?」

橋本「全体的なイメージもそうだし、森田がその場にいるだけでシーンの雰囲気がガラッと変わるし。とても助けられたと思います」

塚田「ありがとうございます(笑)」

 映画で再び応援屋を演じ、メンバー同士、ファン、そして出会った人々と応援し合うことのすばらしさを改めて実感したという5人。映画がコロナ禍に立ち向かう第一歩も応援すべく、ぜひ映画館に足を運んで、彼らの “応援空間”を全身で楽しんでほしい。

塚田「よくジャニーさんが“劇場の火を灯し続けなければいけない”と言っていました。映画館も劇場。その灯火を絶対に消してはいけません!」

橋本「劇場運営の人ですか?(笑)」

(TOKYO HEADLINE・秋吉布由子)