THE RAMPAGE、ロック調のバラードで恐怖を表現した新曲『FEARS』



曲そのものが持つ世界観やメッセージを具現化したい



ーー制作するうえで、主題歌や挿入歌など楽曲が他の作品に寄り添うものであるとき、そうではない作品と違いはありますか?

川村:コンセプトに沿って、一所懸命に試行錯誤する感じですね。その中でも「より印象に残るように」など、自然に意識しているところはあるかもしれません。無意識に。

RIKU:僕は特に違いはありません。あくまで曲そのものが持つ世界観やメッセージを歌声を通じて具現化することに徹しています。

吉野:より具体的に(世界観などが)あることによって、イメージがしやすいので、歌への表現がつかみやすいです。

陣:すごく分かりやすくて楽曲の立ち位置を決めやすいですね。

LIKIYA:この曲は『恐怖新聞』というワードと大人なドラマというテーマがあったので、そこから自分なりに考えました。

ーー改めて、「FEARS」の制作にあたり、こだわったことや工夫したことはありますか?

RIKU:悲痛な心の叫びのように感じられるよう歌うことを意識しました。その裏にあるメッセージを感じ取ってもらえたらうれしいです。

川村:2サビの部分で、本当に見えない恐怖と闘って怯えているくらいの感情表現は意識しました。

吉野:強弱です!

ーーこの曲で歌っているのは、大切に思っていた人がいなくなる、当然に思っていたことがそうでなかったことに気づかされてしまう恐怖を歌っています。これまでそうした恐怖を感じた経験はありますか?

川村:親を亡くす夢を見たことがあります。起きて夢だったと理解して、心の底から安心しました。あとは、人を殺めてしまう夢。恐怖なんてレベルじゃないですね、“(自分は)終わった”とすべてに対して夢の中で思っていました。

RIKU:友達、大切な人を失った時は、リアルに絶望感を覚えました。当たり前ってないんだと学ばされました。せめて、周りにいる人たちには大切に想っている気持ちや愛情はちゃんと伝えようと思いました。

吉野:周りの人から何も言われなくなったら怖いなと思います

ーーミュージックビデオも世界観が統一されています。見どころは?

吉野:恐怖からくる切なさ、です。

川村:カラーとしては今回ダークレッドがコンセプトとしてあったので、自分が以前から興味のあった赤のカラーコンタクトを使用しました。恐怖をより表現できたらと思いまして。

RIKU:リップシーンでの表情にも注目していただきながら、ボディペイントを見てほしいです。そのために、急ピッチで減量しましたので!