那須川天心が引退の“Mr.RISE”裕樹を飛びヒザでTKO【RISE】
試合後、裕樹の挨拶に那須川はじっと耳を傾ける
裕樹の息子に「君のお父さんは最高のファイターだった」
勝負が決すると、那須川はリングに正座し「ありがとうございました」と裕樹に深々とお辞儀した。
試合後のマイクで那須川は「なんですかね、なんだろう…非常に感慨深いというか。裕樹さんには本当に昔からお世話になっていて。エキシビションもやったし、セミナーをやったり、一緒にご飯を食べたりとか。たくさん思い出があったんですが、引退試合としてそういう想いを殺して戦いに望みました。裕樹さん、ありがとうございました。これから格闘技界に裕樹選手みたいな選手ってなかなか現れないと思うので、最後にこの試合ができてうれしかったです。最初、裕樹選手の息子さんが僕と試合をやると言って、“勝てないやろ”と言っていたと思うんですが息子君、君のお父さんは最高のファイターだった。お父さん、カッコ良かった? 最高の試合ができて良かったです。僕もこれからまだまだ強くなるので、たくさん応援をよろしくお願いします」と語った。
裕樹は「皆さん、本当…すいません。言葉にならないんですけれどこんな素晴らしい舞台を用意していただいたRISEさん、そして那須川天心選手ありがとうございました。子供たちにカッコいい姿を見せたかったんですけれど、どうやったパパ、カッコよかった?(2人がうなずくと)それだけでいいですわ。天心君、本当にありがとう。僕は16歳の頃からリアルディールに入って、キックボクシングを始めて、強くなりたいという一心でやって来ました。最後に世界一の男と拳を交えて戦えたことを本当にうれしく思います。夢は最後まで思い続ければかなうんだなって少しは証明できたかなと思います。ずっと強くなりたいと思ってやってきました。少しは近づけたかなと思います。最後に、ずっと20歳の頃から寄り添ってくれた妻に心から感謝したいと思います。本当にありがとう。最後ちょっとカッコ悪かったけれど、あなたのおかげで僕はずっと続けてこれたし、楽しかった。最高の格闘技人生でした。皆さん本当にありがとうございました」と語った。