那須川天心が引退の“Mr.RISE”裕樹を飛びヒザでTKO【RISE】

裕樹(右)の左フック

裕樹「一生懸命頑張った。世界一の男の強さを肌で感じた」


 裕樹は試合後の会見で「一生懸命頑張った。対面して世界一の男の強さを肌で感じた。最後は散ってしまったが満足している。映像で見ていて、もうちょっと距離を取って来るというイメージがあったが、結構ごつごつ来た。パンチも強いし、硬い拳だった。最後のダウンは見えていなかった。飛びヒザが危ないとみんなが言うのは当然。かといって守りに入ったわけではなく、僕も天心君も倒しに行った、その結果こうなった」と試合を振り返った。

 途中でパンチを打ち合った場面については「天心もリスクを負って前に出て来てくれたのぜ、当然こっちのパンチが当たることはあるとは思っていた。左フックは感触はあった。相手が効いているかどうかは別にして、当たった、行けるという感じはあった。ノーガードで天心が来てくれた時はそれに応える形で僕もガンガン行ったが、逆にああなると受ける体勢ができているので、効かないということもある。打ち合いの時の左フックが一発いいのが当たったという印象はあった」。

 得意のローキックについては「ローは打つのが難しかった。打ちたかったが、予想以上にパンチが重かった。
もらうとまずいと迷いが生じて、ローがなかなか打てなかった。クリーンヒットはなかった」と話した。

 そして那須川については「彼はいい男。彼と話す中で、僕にしか分からない彼の良さがある。それがなにかは…言葉では言い表せない。だけど、すごいかっこいい男だなと思う。今回は彼にとってはやりにくい試合だっと思う。この一戦のために時間を割いてくれたことは感謝しかない」と改めて那須川への感謝の言葉を述べた。