アルペンスキー・背景【アフロスポーツ プロの瞬撮】

 スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:森田直樹 (2020年1月14日 冬季ユース五輪 アルペン 男子 回転)
自然の中で行われる競技で一番気にするのは背景である。
背景に余計なものが映り込んでしまうと選手が一番際立たなくなるからだ。

この日はアルペンの撮影。
選手が一番かっこよく見えるポールの横を滑るタイミングを狙う。
尚且つ舞い上がる雪が綺麗に見える背景が黒く落ちる場所を探した。

狙いの君島選手が滑るまでに場所を微調整し、しっかり狙いを定める。
選手は2回滑るが別の構図でも撮影したいのでチャンスは一回きり。
一番良いポジションを探し出し狙い通りの写真を撮影しなければいけない。
君島選手の出番がきた。

自分の狙いの構図に収まるようにしっかり選手を追いかける。
狙いの場所に差し掛かる頃ひたすらシャッターを切った。

写真をチェックし狙い通りの写真が撮れていることに安堵し次の撮影ポジションに移動した。

2回目の滑りも撮影し終わり残りは外国人選手のみになった。
ふと空を見上げると幻想的な空が広がっていた。
次は空にフォーカスをあて撮影しようと思い少し広いレンズを構える。
空の表情を出すためにアンダーに撮影し選手はシルエットに。

視野を広げ背景を気にしながら撮影すると様々な写真が撮影できる。
アルペンは撮影していてとても楽しい競技だった。

■カメラマンプロフィル
撮影:森田直樹
1993年、奈良県生まれ。2014年、ビジュアルアーツ専門学校・大阪卒業後アフロに入社。
4年間のスタジオアシスタントを経て2018年よりアフロスポーツ所属。
スポーツ選手の心情を追い、選手たちの努力、成長や挫折、感動を写真で表現することを目指す。
スポーツ撮影を中心にポートレイトなどジャンルを問わず活動中。
アフロスポーツ

1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。

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