都医師会・尾﨑会長が語る「今冬のコロナ対策」独自の飲み会“10日間ルール”も提案

ヨーロッパの変異ウイルス「20A.EU1」にも言及
 話は高齢者の新型コロナ対策にもおよび、70歳以上の死亡率は1〜5月までが24.69%、6月以降は5.75%に対し、69歳以下の死亡率は1〜5月までが1.22%、6月以降は0.09%というデータを紹介。「もちろん後遺症などの問題はあるが、亡くなることに関して言えば69歳以下にとってあまり怖い病気ではない。高齢者をどうやって守っていくかが今後の課題」といい、都が予算を投じて重点的に高齢者施設への新型コロナ対策を行うことも明らかにした。

 さらに、外出自粛による高齢者の生活パターンの変化も問題だといい「このままだと新型コロナから高齢者を守れたとしても、フレイル(健常から要介護へ移行する中間の身体的機能や認知機能の低下が見られる状態)や認知症の問題が出てくる。そろそろ高齢者が安心して外出や活動ができる、人とのつながりを取り戻せる体制作りが必要」とも。

 今後のパンデミックや災害時の対策として、平時に1000床規模のコロナ専門病院を設置することも提言。最後に、これからの時期の安全な飲み会運用について「新型コロナに感染して、発症の2日前から発症の5日後までは一番感染力が強く、それ以降は感染させる可能性が低くなる。つまり、1回飲んだら10日間は飲み会に行かない。こういったことを守れる少人数の気の合う仲間で飲み会をすれば安全ではないか」と独自の「every ten days」案を披露した。