“パパ役”返上の井ノ原快彦「息子と引き離されるような気持ちに」



 そんな役作りのための“ため口協定”も今日で終わり。この日、道枝がサプライズで井ノ原に手紙を用意。実は司会の「フォトセッションです」を合言葉に読む段取りだったが、それを忘れた道枝が、しばし手紙を取りに舞台袖に引っ込むというハプニングが。なかなか戻らない道枝に「あいつ、今(手紙を)書いてるんじゃねーの」と会場を笑わせつつ「そこがかわいいでしょ」と“親バカ”っぷり。

「40代の秋は涙もろいんだからやめて」と苦笑していた井ノ原。戻ってきた道枝が「絶対に越えられないパパの背中かもしれないけど、越えられるように頑張る」と手紙を読む声を聞くうちに、目にうっすら涙が。「この舞台挨拶で“パパ”から“井ノ原さん”に戻ります。パパの優しさに甘えちゃいけないから。でも僕が苦しいときは、また“パパ”になってね」という道枝に、井ノ原は「クランクアップのときは、息子が引き離されるような気持ちになりました」と親子役の終わりを振り返りつつ「息子役で後輩だけどとても尊敬しています、ありがとうございます」と互いに感謝し、会場も大きな拍手を贈った。

 映画『461個のおべんとう』は公開中。