自粛ストレスで急増する「コロナ抜け毛」原因と対策は？専門医に聞いた

　「コロナ抜け毛」の原因として考えられることは？

浜中「やはり精神的なストレスは非常に大きいと思います。また、外出が減ったことによる運動不足、食生活が不規則になっている方も意外と多かったです。運動量が減って不規則な食事を続けると、多くの人は太ってしまいます。髪の毛だけでなく、健康状態にもマイナスに働く生活を続けてしまっていた方が多かったですね」

　「コロナ抜け毛」の対策や治療はどのように行いますか？

浜中「まず、生活習慣を立て直すことを考えます。食生活、睡眠時間、運動など規則正しい生活が送れているか。送れていない場合は、その方にとってなるべく規則正しい状態に持っていけるよう工夫します。そのうえで、できるだけ早くより良い状態にリセットできるよう、発毛を促進する治療を並行して行っています」

　「コロナ抜け毛」で医療機関を受診する目安を教えてください。

浜中「人間はある一定の年齢に差し掛かると、抜け毛を抑えられるものはありませんし、毎日のシャンプーでも1日80〜100本程度は自然に抜けていきます。ですが、季節性の変動を超えてもなお抜け毛の多い状態が続いたり、頭皮のトラブルを感じたりする場合は要注意です。また、女性は分け目が広がったり、前髪の生え際が上がって額が広くなったり、髪を結んだ時に毛束が細くなった、髪質が変わって細く柔らかくなったなど、髪の毛の変化にとても敏感です。変化を感じた際に何か気になるところがあれば、早めに専門医にご相談ください」

　最後に「コロナ抜け毛」に悩んでいる女性にメッセージをお願いします。

浜中「抜け毛を気にしすぎるとそれもストレスになりますが、見た目の変化が出ているようであれば自分でもとに戻すことは難しいので、なるべく早く専門医に相談してください。一人で悩みを抱え込まないで、気にしすぎなのか加齢による変化なのか、医療機関で客観的に判断して建設的なアドバイスをもらったほうがいいと思います」