やるかやらぬか東京2020 ―現場に入るカメラマン―【アフロスポーツ プロの瞬撮】
スポーツ専門フォトグラファーチーム『アフロスポーツ』のプロカメラマンが撮影した一瞬の世界を、本人が解説、紹介するコラム「アフロスポーツの『フォトインパクト』」。他では見られないスポーツの一面をお届けします。
撮影/文章:松尾憲二郎
オリンピック・パラリンピック史上初の開催延期となった東京2020大会。
コロナ禍で開催に向けた調整や考案が各所で行われている。
会場は選手、観客、大会役員、メディアで過密状態になるのが常で、開催するには今までと違う工夫が必要だ。
マスクをしてウォーミングアップをする選手、声を出さずに拍手で気持ちを伝える観客、こまめに消毒を繰り返す大会役員、リモートや代表取材で情報を仕入れるメディア。
全てが新たな試みを実践していることでスポーツイベントは復活の流れになってきている。
カメラマンの撮影状況もコロナの影響により試行錯誤が続いている。
限られた取材ADカードをかけた選考レースがあった。
新型コロナ騒動前で決まっていた取材ADカードの数は、変わらないというのが現状の決定事項。
しかし実際にはADカードがあっても現場に入れない、いわゆるチケット制が増えてきている。
これにより現場に入るカメラマンの数を規制するのだ。人気種目は観客同様にメディアも殺到する。
会場の数カ所に密集する大砲レンズを構えたカメラマンを多くの人が目撃したことがあるだろう。
全員が防護服を着用するのか。アクリル板で仕切られた小箱に入れられるのか。ロボットカメラを大量に設置して遠隔操作するのか。
動画から静止画を切り出すのか。代表取材となるのか。オリンピック・パラリンピックに人生をかけたカメラマンにとってはどれも歯痒さが残るだろう。
絵柄の多様性は失われるがメディアにとっても新時代の幕開けになるかもしれない。
ワクチンの完成・普及は救世主になるが、新型ウイルスとの共生はこれからの常識である。
選手の最高の躍動を写真に残し世に伝える。
もし私が現場に入れたら実現させると約束しておきたい。
■カメラマンプロフィル
撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ
都立工芸高校デザイン科卒業
バックカントリースキーの撮影にあけくれ雪山を登ってきた。
2014年より「アフロスポーツ」に所属。現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会 (AJPS) 会員
国際スポーツプレス協会 (AIPS) 会員
【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カタール/ドーハ)
2019 陸上・世界選手権(カタール/ドーハ)
【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
【グループ展】
2018 AJPS報道展 『鼓動』
コロナ禍で開催に向けた調整や考案が各所で行われている。
会場は選手、観客、大会役員、メディアで過密状態になるのが常で、開催するには今までと違う工夫が必要だ。
マスクをしてウォーミングアップをする選手、声を出さずに拍手で気持ちを伝える観客、こまめに消毒を繰り返す大会役員、リモートや代表取材で情報を仕入れるメディア。
全てが新たな試みを実践していることでスポーツイベントは復活の流れになってきている。
カメラマンの撮影状況もコロナの影響により試行錯誤が続いている。
限られた取材ADカードをかけた選考レースがあった。
新型コロナ騒動前で決まっていた取材ADカードの数は、変わらないというのが現状の決定事項。
しかし実際にはADカードがあっても現場に入れない、いわゆるチケット制が増えてきている。
これにより現場に入るカメラマンの数を規制するのだ。人気種目は観客同様にメディアも殺到する。
会場の数カ所に密集する大砲レンズを構えたカメラマンを多くの人が目撃したことがあるだろう。
全員が防護服を着用するのか。アクリル板で仕切られた小箱に入れられるのか。ロボットカメラを大量に設置して遠隔操作するのか。
動画から静止画を切り出すのか。代表取材となるのか。オリンピック・パラリンピックに人生をかけたカメラマンにとってはどれも歯痒さが残るだろう。
絵柄の多様性は失われるがメディアにとっても新時代の幕開けになるかもしれない。
ワクチンの完成・普及は救世主になるが、新型ウイルスとの共生はこれからの常識である。
選手の最高の躍動を写真に残し世に伝える。
もし私が現場に入れたら実現させると約束しておきたい。
■カメラマンプロフィル
撮影:松尾憲二郎
1985年 東京生まれ
都立工芸高校デザイン科卒業
バックカントリースキーの撮影にあけくれ雪山を登ってきた。
2014年より「アフロスポーツ」に所属。現在は様々なスポーツを撮影している。
日本スポーツプレス協会 (AJPS) 会員
国際スポーツプレス協会 (AIPS) 会員
【取材歴】
2015 冬季ユニバーシアード(スペイン/グラナダ)、EAFF 東アジアカップ(中国/武漢)、柔道・世界選手権(カザフスタン/アスタナ)
2016 スキー遠征(モンゴル/アルタイ山脈)、リオデジャネイロパラリンピック
2017 冬季ユニバーシアード(カザフスタン/アルマティ)、冬季アジア大会(札幌)、夏季ユニバーシアード(台湾/台北)、フィギュアGPシリーズ(ロシア/モスクワ)
2018 冬季オリンピック(韓国/平昌)、夏季アジア大会(インドネシア/ジャカルタ)、体操・世界選手権(カタール/ドーハ)
2019 陸上・世界選手権(カタール/ドーハ)
【個展】
2011 冷やしボブ(ボブ東京)
2014 YMK_展(EATME GALLERY 南青山)、YMK_展(UP LAND 札幌)
2016 SKIING MONGOLIA(代官山ヒルサイドテラス)、season(NIKON 新宿フォト・プロムナード)
【グループ展】
2018 AJPS報道展 『鼓動』
アフロスポーツ
1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
■アフロスポーツHP
https://sport.aflo.com
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1997年、現代表フォトグラファーである青木紘二のもと「クリエイティブなフォトグラファーチーム」をコンセプトに結成。1998年長野オリンピックでは大会組織委員会のオフィシャルフォトチーム、以降もJOC公式記録の撮影を担当。
各ジャンルに特化した個性的なスポーツフォトグラファーが在籍し、国内外、数々の競技を撮影。放送局や出版社・WEBなど多くの報道媒体にクオリティの高い写真を提供し、スポーツ報道、写真文化の発展に貢献している。
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