樋口和貞が秋山準から大金星ゲットで「D王」決勝進出にかすかな望み【DDT】

樋口はブレーンクローから押さえ込んで3カウント奪取

わずか4分3秒で電撃フォール勝ち


 ならばと、秋山はフロントネックロックにいくも、樋口は力で持ち上げてコーナーマットにたたきつけて阻止。秋山がビッグブーツから、走り込んできたところでブレーンクローを決めた樋口は外掛けで倒し、強引にフォールにいくと3カウントが入り、わずか4分3秒で電撃勝利を挙げた。

 決着後も、なかなかブレーンクローを離さなかった樋口は「始めから言った通り。全日本で終わりかけてた男にトップは渡せない。覚えとけ!」とマイク。

 バックステージで樋口は「リング上で言った通り。いや、会見でも最初から言った通りだ。全日本で終わりかけた男、ここで俺が終わらせてやったよ。文句があるなら、いつでもかかって来いって。(秋山は)すごいけど、獲られる前に獲っただけ。どんな手を使っても3カウント獲らなきゃいけないと思ったんで。こっちだってDDTで6年、あっちからしたらちっぽけなプライドかもしれないけど、俺だってプライドがある。“DDTをなめるな”と、そういう気持ちです」と勝ち誇った。敗れた秋山はよほどショックが大きかったのか、コメントスペースには現れなかった。

 これで樋口は7点(3勝2敗1分け)で公式戦全日程を終了。他力本願となるが、リーグ戦最終日(12日、成増大会)の他の選手の星取り次第では、決勝進出の可能性をわずかながら残した。樋口は「あきらめちゃいない。あきらめてたまるかってんだ。とにかく今日は勝った。あとは(最終日の)結果次第、それだけだと思います」と前を向いた。