都医師会・尾﨑会長「この3週間がラストチャンス」政府にも「ぜひ真剣に考えて」【冒頭全文】
さらに、都はすでに「市中感染」の状況であると明言。
尾﨑「今、広島や岡山などにいろいろ感染者が出てきていますが、基本的には夜の街や高齢者施設のクラスターが多いと思います。まだまだクラスターを追えば何とか抑えられる。ところが東京を見てください。区中央部の港区などはもちろんですが、東のほうの足立区や北のほうの練馬区、板橋区、西のほうの新宿区、世田谷区、南のほうの大田区、まんべんなく23区で感染が広がっております。最近では、たとえば多摩府中保健所管内は、週の(新規感染者)報告数を見ますと東京都のベスト5に入ってきております。つまり23区、そして多摩地区にもどんどん広がって、どこでPCR検査をして陽性が出ても全然驚くことはないくらいに広がってきております。クラスターはほとんど追えません。家庭内、施設内、要はもう市中に入り込んでいます。
Go To一時中止によって、大きな人の流れは止めていただきました。しかしながら、都内での小さな人の流れはまだまだ止まっていません。特に飲食関連でうつっているということは昨日も尾身さんも強調しておりました。ぜひここを止めなければいけない。これからの3週間、少人数、あるいは静かな会食を除いてお仕事が終わったら真っ直ぐ家に帰っていただきたい。特に大人数の宴会は控えていただきたいと切に願っております。本当にこの3週間がラストチャンスだと、私は思っています。
年末年始(医療機関は)手薄になります。ここで今のような増え方をすると、年末には1000人、さらにどんどん増えていくということになりかねません。冬場ですので脳卒中、心筋梗塞、大動脈疾患、肺の疾患、そういったものもどんどん増えてきて救急患者が増えてくる。そういう時期に、果たして救急患者が今までのように診られる状態にあるのか、ということを大変危惧しております。救急患者さんは適切な治療を受ければかなりの方が助かります。特に大動脈疾患などは、手術をしないと6割以上の方が命を失うという危険な病気であります。これも、今ほとんど受け入れられない体制に近づいていると聞いております。今こそ感染者を少なくしないと、通常診療が本当に駄目になる瀬戸際です。ぜひお願いしたいと思います。感染者を減らしましょう、皆さんの手で減らしましょう」
政府にも「真剣勝負」を突きつけた尾﨑会長。
尾﨑「皆さんもご存知だと思いますが昨日、9医療団体で『医療緊急事態宣言』を発表いたしました。(日本医師会の)中川(俊男)会長の音頭でこういったものができたということは、私どもも大変良かったと思っていますが、ただ宣言を出しただけでは駄目でございます。この危機感を国民、都民が共有していただいて、ぜひ政府、政治を担っている方々にもどうしたら有効に今の感染を抑えることができるか。『緊急事態宣言』を出してくれと言っているのではありません。どうしたら有効で実践的、効果のある対策、政策が取れるかということをぜひ真剣に考えていただいて、そして声明を出していただきたいと思います。国民、都民に訴えかけていただきたいと思います。そういったものがあれば、私どもも一生懸命頑張るつもりでいます」
最後に尾﨑会長は改めて「都民の皆さんには感染を減らす努力をしてください。国にもそういった有効な政策を出してくださるようお願いします。私どもは一生懸命、東京の医療が崩壊しないように頑張ってまいります。よろしくお願いいたします」と挨拶して締めくくった。
尾﨑「今、広島や岡山などにいろいろ感染者が出てきていますが、基本的には夜の街や高齢者施設のクラスターが多いと思います。まだまだクラスターを追えば何とか抑えられる。ところが東京を見てください。区中央部の港区などはもちろんですが、東のほうの足立区や北のほうの練馬区、板橋区、西のほうの新宿区、世田谷区、南のほうの大田区、まんべんなく23区で感染が広がっております。最近では、たとえば多摩府中保健所管内は、週の(新規感染者)報告数を見ますと東京都のベスト5に入ってきております。つまり23区、そして多摩地区にもどんどん広がって、どこでPCR検査をして陽性が出ても全然驚くことはないくらいに広がってきております。クラスターはほとんど追えません。家庭内、施設内、要はもう市中に入り込んでいます。
Go To一時中止によって、大きな人の流れは止めていただきました。しかしながら、都内での小さな人の流れはまだまだ止まっていません。特に飲食関連でうつっているということは昨日も尾身さんも強調しておりました。ぜひここを止めなければいけない。これからの3週間、少人数、あるいは静かな会食を除いてお仕事が終わったら真っ直ぐ家に帰っていただきたい。特に大人数の宴会は控えていただきたいと切に願っております。本当にこの3週間がラストチャンスだと、私は思っています。
年末年始(医療機関は)手薄になります。ここで今のような増え方をすると、年末には1000人、さらにどんどん増えていくということになりかねません。冬場ですので脳卒中、心筋梗塞、大動脈疾患、肺の疾患、そういったものもどんどん増えてきて救急患者が増えてくる。そういう時期に、果たして救急患者が今までのように診られる状態にあるのか、ということを大変危惧しております。救急患者さんは適切な治療を受ければかなりの方が助かります。特に大動脈疾患などは、手術をしないと6割以上の方が命を失うという危険な病気であります。これも、今ほとんど受け入れられない体制に近づいていると聞いております。今こそ感染者を少なくしないと、通常診療が本当に駄目になる瀬戸際です。ぜひお願いしたいと思います。感染者を減らしましょう、皆さんの手で減らしましょう」
政府にも「真剣勝負」を突きつけた尾﨑会長。
尾﨑「皆さんもご存知だと思いますが昨日、9医療団体で『医療緊急事態宣言』を発表いたしました。(日本医師会の)中川(俊男)会長の音頭でこういったものができたということは、私どもも大変良かったと思っていますが、ただ宣言を出しただけでは駄目でございます。この危機感を国民、都民が共有していただいて、ぜひ政府、政治を担っている方々にもどうしたら有効に今の感染を抑えることができるか。『緊急事態宣言』を出してくれと言っているのではありません。どうしたら有効で実践的、効果のある対策、政策が取れるかということをぜひ真剣に考えていただいて、そして声明を出していただきたいと思います。国民、都民に訴えかけていただきたいと思います。そういったものがあれば、私どもも一生懸命頑張るつもりでいます」
最後に尾﨑会長は改めて「都民の皆さんには感染を減らす努力をしてください。国にもそういった有効な政策を出してくださるようお願いします。私どもは一生懸命、東京の医療が崩壊しないように頑張ってまいります。よろしくお願いいたします」と挨拶して締めくくった。