辰巳リカ イッテンヨンで王者・坂崎ユカからのプリプリ王座奪取を宣言【東京女子プロレス】

王者になった暁には「“誰の挑戦でも受ける”って、言ってみたい」という辰巳

東京女子史上初の3冠王も視野に


 坂崎とは同期ながら、シングル戦は過去わずか2回だけ。2016年9月22日、新宿での初対決では辰巳が勝利したが、2度目の対戦(2018年7月8日、東京・両国KFCホール=東京プリンセスカップ準決勝)では敗れており、それ以来、2年半ぶり3度目の一騎打ちとなるが、タイトルを懸けての激突は初となる。

「タッグを組んだり、あたったりはありますが、シングルより格段に短いんで、そのなかで得られるものは少ないんです。見ていて、ユカちゃんの成長度合いがハンパなくて、そのスピードが人一倍。誰もかなわない鉄壁の王者と感じています。でもユカちゃんを倒せるのは私しかいないと思っています。ユカちゃんは防衛を重ねて、強さでくるような挑戦者は知っていても、私は今までの挑戦者とは違うタイプで変化球。だから、もしかしたら崩せるんじゃないかと。ユカちゃんは私のことを苦手なタイプじゃないかな。やりづらい相手というのは、私からしたら有利で変な自信があります。私は普通にやってるつもりだけど、ほかの人から見たら変化球に見えるらしいんで」と久しぶりのシングル戦に自信を見せた。

 さらに、辰巳は「もちろん私がベルトを巻きます。勝つことで東京女子をひっくり返したい。今までのチャンピオンが築いてきた歴史があって、みんなを引っ張って東京女子は大きくなった。でも私は違うアプローチをしていきたい。今までのチャンピオンには誰が見ても分かるチャンピオン像があった。私はメチャクチャ強く見えるチャンピオンじゃなくて、プロレスを知らない人にも“こんな普通のどこにでもいるような女の子がチャンピオンなんだ”って思ってもらえて、広く知ってもらって、東京女子をますます大きくしたい。ファンの人には東京女子、辰巳リカという海におぼれてもらいたい。7年続けてきたからこそ前に出たい。“後ろでいいや”って、あきらめることはできるけど、あきらめたくない。あきらめるのをやめて、自分が全面に出て東京女子の顔としてやっていけるようにベルトが欲しい」と王座奪取を口にした。

 そして、プリプリ王座に就いた際には、「“誰の挑戦でも受ける”って、言ってみたいセリフですね。私がチャンピオンになったら、挑戦者を逆指名していきたい。例えば前回のプリプリ王座戦で負けた山下選手には“逆の立場で挑んで来いよ”って言うのもありですね。チャンピオンとしての楽しみでもあります。タッグも未詩と獲り返したいし、IP(インターナショナル・プリンセス)王座もあるし、誰もなし得ていない3冠も狙っていきたい」と団体史上初の3冠王も視野に入れていた。
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