石原さとみ「こんな役がやりたかった」最新主演ドラマ『人生最高の贈りもの』で家族の絆

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 親子や家族の絆を描く愛と感動のドラマ。脚本は岡田惠和。石橋冠が監督する。

 妻に先立たれ都内の洋館に1人で暮らしている翻訳家の笹井亮介(寺尾)のもとに、夫と長野で暮らしている一人娘のゆり子(石原)が連絡もなしに帰ってくる。帰省の理由を尋ねるが一切語ろうとしない。わかったのは家にいる期間を決めていないということだけで……。

「お父さんに会いたいという一心だと思うんです。会いたい、話したい、話せなくても同じ時間を共有したいという。行動に移した勇気って、彼女(ゆり子)にとっては大きかったと思うんです」と、石原。

 父親を演じる寺尾は、「石原さとみさんとは初めてで、親子という関係をどういう形で作っていけるかなと。最初(台本を)読んだ時に、一瞬迷ったことがあるんですけど、シナリオが切なくて悲しくて。それも、ただ悲しいだけじゃなく、最後に胸にフワ―っと広がるものがあった。それを作るのは難しい挑戦なんですけど、それをしたいなと期待して臨みました」

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 ゆり子の夫を演じる向井は「台本を、覚えたり役を考えたりしながら読むと難しくて。役者サイドに投げられている感じがして岡田さんに試されているような感じがあった」

「読みながら号泣した」という勝地は、寺尾演じる笹井の担当編集者役。向井に同意すると「いつもその場にいるんだよなと、ストンといるようにということは意識していました」と、撮影を振り返った。

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「個人的なことですけど、こういう役がやりたかったです。それがこのチームでできたことが本当に幸せ」と石原。「撮影は1年半前だったんですけど、その時は、この当たり前の日常がとても尊いよねと思ったんですけど、今はこの当たり前がとてもうらやましい。1日も早くこのドラマのような世界、時間が戻ってきてほしいなって思います。見ていただける方には、やっぱりこういう世界がいいなと思ってもらえる時間になると思います。新年から理想を描きながらも、温かくて幸せな気持ちになっていただけたら」

 石原はまた、本作を「日常生活を送ることがとても価値があるんだよという事が伝わるお話」だといい、「その作品をするにあたって、プライベートな部分で、心に波を立てないように、風を立てないように規則正しい生活をしようと思って作品に臨んだのですが、それがその後の人生とてもプラスに働いている。大きなきっかけになっている」と話していた。

 他出演に、キムラ緑子、角野卓造。