[インタビュー]岩田剛典 想像を超える展開が待ち受ける衝撃の話題作『名も無き世界のエンドロール』
岩田剛典が語る、後輩たちへの思いとは
昨年、岩田がパフォーマーを務める三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBEが、誕生から10年を迎えた。俳優としても本格活動を始めて6年が経ち、年を追うごとに存在感を増している。
「俳優としてはまだ6〜7年ほどの経験しかありませんが、さすがに始めた当初と比べると感覚は変わってきました。最初は、とにかく自分のアイデンティティーを見つけるための活動の一つが俳優だったので、当時はこれほど作品に携わることができるようになるとは思っていませんでした。でも始めて1〜2年ほどで、俳優の仕事がすっかり好きになっていました。個で戦わなければいけないという環境も楽しくて。グループの仕事では、成功も失敗も自分一人で背負うという状況がなかなかない。それはそれで、みんなで作る楽しさややりがいはあるし、グループがうまく行っているからこその個人活動だということも分かってはいます。でもやっぱり個人で立ち向かっていくというのは、すごく生きている感じがして燃えるんです。グループ活動に感じている情熱とはまた違った感覚なんです。
俳優として多くの作品に携わらせていただき徐々に自分の役幅を増やしてきた数年だったと思いますが、それも、さまざまな監督や俳優の方々と一緒に仕事をするなかで多くの刺激を受けたからこそだと思っています。その中でたくさん悔しい思いもしたし、自分の至らない点を修復するという日々を送ってきましたから、少しずつでも成長していると思っています。僕は表現するのが好きなので、なるべく息長く続けて、いろいろな作品と出会いたいと思っています」
もう一つ、岩田にはEXILE TRIBEの後輩たちに対する、ある思いがあった。
「かなり身内の話になってしまうのですが(笑)。ウチの事務所には僕のようなスタンスで活動している人がまだあまりいないので、僕が1つのロールモデルを作って、後輩に道を作ってあげたいという思いがあります。とはいえ僕も、先輩方が俳優業に挑戦して切り開かれた道に乗っかっただけではあるのですが、僕は僕なりに、自分にしかできない経験を積むことができたと思っているし、そこで得たものや経験は本当にかけがえのない財産となっています。だからこそ伝えられることは伝えたいし、知りたいことがあるなら何でも教えたい。気づいたら後輩がたくさんできて、僕もかなり先輩になっちゃいましたから(笑)」