江戸前寿司ベースのくずし鮨とワインをペアリング 中目黒「鮨 おにかい+1」【今日も食べ過ぎ東京グルメ探偵】

「煮あん肝軍艦」は食感と香りのポイントに瓜の奈良漬けが 
 次のペアリングは白ワイン「トレッビアーノ ダブルッツォアンフォラ」に、酒粕香る瓜の奈良漬けを合わせた「煮あん肝軍艦」。海苔は極上のこんとびで、野趣あふれる香りが食欲を誘う。さらに、大ぶりな北海道産「牡蠣の酒蒸し」の握りと牡蠣の旨みが移ったスープ。そして同店名物「海老天海苔巻き」が登場! ミシュラン一つ星獲得店「天麩羅みやしろ」監修の揚げたての海老天を、シャリとこんとびで手巻きにした。カラッと揚げた海老と赤酢、パリッとしたこんとびのかけ合わせが、揚げ物がネタとは思えないほど上品な味わい。

 最後のペアリングは赤ワイン「キアンティ チェタムラ 2017」と、醤油漬けの鯖を桜のチップで瞬間燻製した「鯖瞬間スモーク」。表面を炙った大トロ、中トロ、赤身の漬けと3貫分のマグロの贅沢な手巻き「マグロ巻き」。食感の違う生と半熟の「2色のいくら小丼」と主役級ネタのオンパレードに。

 締めのねぎま(長ねぎとマグロ)のお椀まで、寿司とワインの新たな可能性を感じさせる同店。新たな年の門出となるおめでたい寿司初めにぜひ。