森喜朗会長が海外からの観客受け入れ問題について「今聞かれても口が裂けても申し上げない」
森会長(左)と武藤事務総長(Photo by Tokyo 2020)
「安全安心の基準」については「ない」
かねてから開催にあたっては「安全安心な大会」ということを唱えてきたが、この日その「安全安心の基準」を問われると「判断の基準があるかといえば、ない。皆さんが新聞で記事を書くのと同じ。どこまで書いていいのか。ここはぼかしたほうがいいのか、間接的にに書いたほうがいいのか。いろいろなやり方があると思う。安全安心はみんなが願ってやっている。事故に遭うと思って電車に乗っている人はいないし、事故に遭うと思って飛行機に乗っている人はいないんじゃないですか?」と独特の言い回し。
また新型コロナウイルスのワクチンが全国民へいきわたらない中での大会開催が予想されるが武藤総長は「我々は昨年来、コロナの下でのオリンピックパラリンピックの開催のためにはどういう要件が必要かということを散々議論してきた。その際にはワクチンというものを前提とせずに開催できるための検討を続け、それが中間整理としてまとめられた。もちろんワクチンができるだけ多くの方に摂取されることが好ましい影響を及ぼしてくれるだろうとは思うが、我々は仮にワクチンがない場合でも開催できるということを前提に議論してきたので、問題はそういう形で解決していくと思っている」と語った。