車いすバスケットボール 香西宏昭「車いすバスケ界のエースが 競技20年で気づいたこと」
バスケ日本代表が教えてくれたこと
機運の高まりを感じながら迎えた2020年、新型コロナウイルスが猛威を振るい、一時はバスケの動画を見られなくなってしまう時期もあった。そうした中、新たな光となったのが、 男子バスケットボール日本代表・篠山竜青との交流だ。
「2018年W杯予選のオーストラリア戦でプレーを見てから“すごいな、この人!”と、ファンだったんです。篠山さんのプレーは熱いんですね。身体を張ってディフェンスを頑張るし、勝負どころを分かっているし、周りの選手を使うのも上手い。昨年8月のイベントでは会場ですれ違いましたが、声をかけられなった。Instagram でそのことを書いたら、ご本人がコメントをくれて、やりとりさせていただくようになりました」
交流後は、篠山がプレーするBリーグ・川崎ブレイブサンダースの試合を見に会場に足を運ぶこともあったという。
「実際にプレーを見ていても、思い切りの良いプレーや、流れが悪いときの修正、戦略が見えて、これは車いすバスケに生かせるなと。そうやっていろいろと考えることが僕にとってプラスになっていたと気づいて、篠山選手は忘れかけていたものを思い出させてくれた存在なんです」