組織委の森会長が「女性が…」発言を撤回し謝罪も「そういうふうに聞いている」

「面白おかしくしたいから聞いているんだろう」と語気を強める場面も

　話の長さは「人による」という小池百合子都知事の発言を聞かされると「私も長いほう」と答えた森氏は発言の中にあった「わきまえる」という表現について「女性は発言を控える立場という認識か」と問われると「そういうことではない。場所とか時間とかテーマに合わせて話すことが大事なんじゃないか、そうじゃないと会議は前に進まないんじゃないですか」と答え、「それは女性に限らないのでは？」と問われると「だから私も含めてと言ったじゃないですか。面白おかしくしたいから聞いているんだろう。さっきから話している通りです」と語気を語気を強めた。

　そしてそもそもの「女性がたくさん入っている理事会は時間がかかる」という発言については「そういうふうに聞いている。私は昔は全体を統括する体協、今のスポーツ協会の会長をしておりましたから、どの団体の皆さんとも親しくしている。去年から一連のガバナンスに基づいて、各協会や連盟は人事に非常に苦労なされているようです。そういう皆さんたちはいろいろ相談にも来る。その時に“なかなか大変なんだ”ということだった。特に山下さんは、JOCの理事会の理事をかなり削って、女性の枠を増やさなければいけないということで大変苦労をしたという話をしておられた。理事の中でも反対があったり大変だったのをなんとかここまでこぎつけましたという苦労話を聞いた」と日本のいくつかの競技団体から「女性が多いと会議が長い」という内容の話を聞いていると説明。その団体については「それがどこかは言えません。そういうことを言う人がどういう根拠で言ったかは分かりません」と話した。