2・11後楽園でプリプリ王者・辰巳リカに挑む渡辺未詩「ジャイアントスイングで回せたら勝ちに近づける!」【東京女子プロレス】
2月7日の最後の前哨戦でついに辰巳をジャイアントスイングで回し切った渡辺
“聖地”後楽園ホールでシングルのタイトル戦では初のメイン出場
渡辺は「ユカさんが防衛していたら、行かなかったかもしれません。リカさんだったからこそ行きたい。プリプリのベルトは成長する上で必要なんですけど、リカさんの初めての防衛戦で、『今だ!』っていうベストタイミングだった」と振り返った。
その後、「白昼夢」は一時休止して、タッグマッチで前哨戦を戦ってきたが、渡辺は「リカさんの曲で入場するのがうれしかったんですが、自分が入場した後にリカさんの曲が流れて、寂しかった。だからこそ自分が強くなれるんだと思いました。対角に立ってみて、プリプリのベルトを持ったリカさんの強さを感じた。思っていたより『手強いな』って感じました。組んでるときから、三半規管が弱いって言ってたんで、ジャイアントスイングがカギ。前哨戦であらゆる手段を使ったけど、無理やり耐えられて回せなかった。最後の前哨戦(2月7日、東京・北沢タウンホール)でやっと回せましたけど、タイトル戦で回せたときは勝ちに近づけるかなと思います」とキッパリ。
得意技のジャイアントスイングにいけるかどうかが勝敗を分けるポイントになりそうだが、渡辺は「シングルだとだいぶ変わってくる。これまでタッグだったんで、パートナーと手を取り合って阻止されたり、カットに入られたりしたけど、シングルとなると、そんなよけ方はできない。ジャイアントスイングにどうやっていくか、回した後、どう攻めていくかがポイントになる」とコメント。
渡辺にとって、“聖地”後楽園でのシングルのタイトル戦でメインイベント出場は初となるが、「やっぱりものすごく緊張もしますし、ほかに先輩方がたくさんいるなかで、自分とリカさんで、というのは、お客さん的にも『(渡辺は)ついこの前デビューしなかった?』という人もいると思うし、楽しみな人もいると思う。アイドルとプロレスの架け橋になれるタイミングとしては今が一番大きい。その緊張感をもって挑みたい」と語った。
辰巳に勝てば、プリプリ王座初挑戦にして、ベルト戴冠の快挙達成になるが、「もちろん勝ちを目指しながら、架け橋になるきっかけになる試合にしたいし、白昼夢の夢を見せたい。その上で、リカさんを超えるのが今回の目標です」と王座奪取を視界に入れた。
頂点王座に就いた暁には、「架け橋になるためには、世界で一番大きいアイドルフェスの『TOKYO IDOL FESTIVAL』にベルトを持っていく夢があります。去年はタッグのベルトを持ってたけど、コロナ禍で中止になって、オンライン開催になって、夢が叶えられなかった。今年開催されたら、ベルトを持っていって、そこで東京女子を広めたい。すごく大きいフジテレビの綠のなかで、スマイルガーデンというステージがあって、そこにベルトを持って上がりたい。プロレスファンの人にはアイドルの素晴らしさを伝えたいし、プロレスに出会えてない人には東京女子を伝えたい」(渡辺)と目を輝かせた。
気になるのは2・11決戦以降、「白昼夢」がどうなるかだが、渡辺は「白昼夢は永遠だと思ってます。戦ってみて、どうなるか分からないけど、私はリカさんの背中を追っていきたい。そう言うと、今回戦うのに語弊があるかもしれないけど、リカさんと一緒に戦っていきたいから続けたいと思います」とした。
永遠の推しメンは元HKT48の指原莉乃だが、現在の推しメンはZOCの巫(かんなぎ)まろ。そのZOCは8日に日本武道館で公演を開催したが、渡辺は「ZOCが意気込んでるなか、私は3日後に後楽園のメインでタイトルマッチをやる。すごいエネルギーになってます」と最後までアイドルオタクぶりを披露していた。