車いすマラソン、東京パラ内定へラストチャンスも厳しい結果に

1時間45分04秒で優勝の喜納翼。周回レースは初めてだったというが「風よけの位置どりなど勉強になった」と手応えを語った。(写真・PARAPHOTO 内田和稔)

女子は喜納が優勝


 女子は、日本記録保持者の喜納翼が1時間45分04秒で優勝。2019年の大分国際マラソンで出した自己ベスト1時間35分50秒には及ばなかったが、「今の自分がどこまで走れるのか実力を試すいい機会でした」とレースを楽しんだ様子だった。現在、世界ランキング4位の喜納は、パラリンピック内定に最も近い存在だ。2位の土田和歌子は同タイムの1時間45分04秒。「コンディションが悪く、なかなか身体が動かなかった」と悔しさを滲ませた。土田はトライアスロン競技でもパラリンピック出場を目指しており、4月に広島で行われるアジア選手権にも出場予定。「まずはパラリンピックの出場権を得ることが目標。やるべきことに専念していきたいです」と気持ちを切り替えた。


 東京パラリンピック車いすマラソンへの出場は、2021年4月1日までの2年間の世界ランキングで6位以内に入り、すでに内定している選手を除く上位2名に入る必要がある。それでも決まらなかった場合は、陸上競技全体で割り当てられるハイパフォーマンス枠の選出で決まる。