北京パラへ本格始動!今季初のアルペン大会が長野で開催
平昌パラリンピックで金メダルを獲得した村岡桃佳。写真は大会当時。(写真・PARAPHOTO 中村 ”Manto” 真人)
二刀流の村岡、2年ぶり雪上へ
2018年の平昌パラリンピックでは出場全5種目でメダルを獲得した村岡。東京パラリンピックではパラ陸上で出場を目指す、夏季・冬季の二刀流選手だ。陸上のトレーニングに専念するため2019年3月からスキー競技を休止。今大会は2年ぶりのレースとなる。「陸上中心の生活になっていましたが、東京大会の延期があり、本当の意味で二刀流をしなくてはいけなくなりました。主にスケジュールの調整が大変で、悩む部分もありました」と本音を語る。
スキーの練習は昨年の秋から。「個人合宿では自分でも驚くほど感覚が鈍っていたのですが、徐々に調子を戻すことができて、いい感覚を得て合宿を終えることができました」と村岡。昨年12月末の国内合宿では「自分のホーム・菅平で練習をしたときに、スキーが楽しいと思えるようになった。陸上をやっていたことでスキーに対する意識が新鮮なものになり、貪欲さが生まれました」と相乗効果を口にした。今大会の翌週には陸上の大会が続き、4月にはまた雪上レースへ。多忙な村岡だが、「2年ぶりのレースに緊張していますが、自分らしく滑りたいと思っています」と笑顔を浮かべた。
今季初のパラアルペン大会「2021ワールドパラアルペンスキー アジアカップ~菅平高原シリーズ~」は3月9日から。知的障害カテゴリーのレースも同時開催される。