鬼平は松本幸四郎、梅安は豊川悦司!『鬼平犯科帳』『仕掛人・藤枝梅安』映画化へ
池波正太郎原作の『鬼平犯科帳』と『仕掛人・藤枝梅安』の新作映画製作発表記者会見が12日行われ、それぞれの主演も明らかになった。『鬼平犯科帳』の主人公である火付盗賊改方長官・長谷川平蔵を演じるのは松本幸四郎、『仕掛人・藤枝梅安』の藤枝梅安は豊川悦司が演じる。
『鬼平犯科帳』は映画化と連続シリーズの製作が決まった。
幸四郎は、「『鬼平犯科帳』は池波正太郎先生の傑作であり、祖父(初代松本白鸚)、(萬屋)錦之介のおじさま、叔父(中村吉右衛門)と自分の近い存在が演じておりました作品ですので、今回のお話をいただいたときは喜び以上に驚き、鳥肌の立つ思いでした。そして今、すこぶる興奮しています。5代目の「鬼平」を務めさせていただく幸せとともに、進化した「鬼平」を目指したいと思っております。池波先生が描かれた『鬼平犯科帳』の江戸を、時代劇の職人芸でお見せ致します。根拠はありませんが、自信はあります。どうぞご期待ください」と、やる気。
『仕掛人・藤枝梅安』は映画2作品の製作が決定。
表の顔は腕利きの鍼医師、裏の顔は仕掛人(殺し屋)というダークヒーロー・梅安に挑む豊川は、「とてもとても大きなキャラクターを、池波正太郎先生からお借りすることになりました」。子どもの頃は緒形拳さんが演じていた「梅安」があこがれのヒーローだったといい、「まさか自分がやることになるとは思っていませんでした。正直、迷う部分もありましたが、チャレンジしがいのある仕事を、映画の神様がくれたのだなと思います。子どもたちが見て、『怖いけれど格好いい』と思ってもらえるようなダークヒーローとしての梅安像を、河毛俊作監督とともに作っていきたいと思っています」と、意気込んだ。
両作品ともとも今後、撮影・上映予定。池波正太郎の生誕100年に当たる2023年に向けて、プロジェクトを進めていく。「梅安」は2022年に撮影、2023年の2月と5月に公開予定。「鬼平」は2023年に撮影開始予定で、2024年5月に劇場公開・連続シリーズ同時配信予定。