五輪聖火リレー、福島Jヴィレッジでグランドスタート。感染考慮し、無観客で開催
挨拶する橋本聖子会長(Photo by Tokyo 2020)
会に出席した橋本聖子会長は「私はオリンピアンとして、幾度となく聖火を見てきました。夏の聖火は燃えるように情熱的で力強く、冬の聖火は深く灯り優しく温かい。東京大会の聖火はこれらが合わさり、震災で力強く、それでいて温かい光となって、日本全国に希望を灯していってほしい。暗闇の先の一筋の光となって、希望の道へつないでいくことを願っています」と挨拶した。
東北出身の聖火リレー公式アンバサダー、サンドウィッチマンの伊達みきおは「きれいになった被災地も見ていただきたいですし、まだ立ち入るところもできない地域も素直に見ていただきたい。世界中の人に感謝を込めて走ります」と被災地に思いを馳せた。
グランドスタートでは、サッカー日本女子代表「なでしこジャパン」のワールドカップドイツ2011優勝チームのメンバーが集結。佐々木則夫元監督と選手15名が第一走者を務めた。「日本の皆さん、頑張って参りましょう」と佐々木監督が高らかに宣言し、岩清水梓によって聖火皿からトーチに点火。前日に体調不良で澤穂希の欠席が発表されたが、16名は笑顔でスタートを切った。
聖火リレーは全国47都道府県・859市区町村で約1万人のランナーが参加し、121日間をかけて国立競技場へ聖火のたすきをつなぐ。