男性だけの会議「“なぜだろう”と考える」。駐日大使や若者らがジェンダー意見交換
「#男女共同参画ってなんですか」プロジェクトの櫻井彩乃代表。
会では、若者からのコメントもあった。ジェンダー平等を推進するプロジェクト「#男女共同参画ってなんですか」の櫻井彩乃代表は、「あらゆる政策決定の場に若者を参加させることが重要だと思う。“日本を良くしたい”と思う若者の火を一緒に灯し続けてほしい」と呼びかけた。性に関する正しい情報の普及に取り組む「NPO法人ピルコン」の染矢明日香理事長は「権利が侵害されていることに気づいていない若者も多い。自分が抱えるモヤモヤや気づきを声にして、社会を良くする動きを学校教育や家庭で進めていくことが大事」と話した。
また、LGBTに関する情報発信を行う「一般社団法人fair」の松岡宗嗣代表理事は、「女性の中でも広がりにくい声もあると思う。貧困の状況にある方や難民・移民の女性、障がいを持つ女性、レズビアン・トランスジェンダーなど性的マイノリティの女性など、周辺に追いやられやすい声を積極的に拾い上げることも政治の役割」と意見した。
こうした意見に自民党の牧島かれん青年局長は「女性が就けない仕事はないと思う。そこには政治家も含まれるが、ジェンダーギャップ指数のランキングは以前低く、改善に時間がかかっている。政治の責任だと思う。これからは何を成し遂げてきたのか“成果”を伝える時代であり、何をしたいのか“ビジョン”を描く時代。誰であっても、どこで生まれても、夢を叶えることができる世界を実現したい」と話した。