加藤シゲアキの『モダンボーイズ』が開幕! 木村拓哉が演じた役に挑戦も「そこはあまり言わないで」
この作品は1994年に木村拓哉主演で上演されている。加藤が演じるのは、もちろん木村と同じ役。挨拶で脚本の横内がそのことに触れると、明らかに動揺していた加藤。報道陣が改めてそのことについて聞れると「……そこはあまり言わないでほしいなと思っている」。
「最初にお話をいただいたときにその話を聞いて、正直なところ、恐れ多いと思ったんですが、僕がジャニーズ事務所に入るきっかけになった先輩のひとりですし、ずっとあこがれていた先輩。同じ役を演じるということはこの先なかなかないのではないかと思いましたし、僕じゃない人間が演じているときにきっと嫉妬してしまうと思ったので、やらせてください、と」
木村には発表がある前に伝えたそう。
「お時間をいただいてお話しました。(同じ役を演じることを)知らないと思ったので『演じさせてもらいます』と言うつもりで行ったんですが、僕を見た瞬間に『やるんでしょ、モダンボーイズ?』って話になりまして。緊張していたのでギチギチに台本を作って、お仕事の間だったので、簡潔にお伝えして帰ろうと思ったのに、僕の台本は総崩れになりました。温かく応援してくれ、体には気を付けてくれと言われました」
木村の『モダンボーイズ』は、映像資料として見たそうだが、「先に見ていたら断っていたぐらい完成されていて、超えるということは不可能。新しい人物を作るつもりで臨まなければこの舞台は成功しないと、先輩のことは片隅に置かせていただいて、自分なりに取り組ませていただきました」
木村は見に来るかと聞かれると「知らないですけど、見に来ていただく場合は僕に言わずに来てほしい」と、笑いながらも、真剣な表情だった。
「この舞台は、一歩踏み出す勇気をもらえる物語」と、加藤。「いろんな部分で心に響く作品になったと思う。(劇場に)いらっしゃる方は楽しんでいただけたら」と、アピールしていた。
16日まで同所で。大阪公演は、4月28~30日で、COOL JAPAN PARK OSAKAで行われる。