学校にミネラルウオーターだけの自動販売機!? 教育現場の新しい水分補給とは?
昨年の休校要請から1年強。新入学生を迎え入れた教育現場の行動様式はどのように変わってきているのだろうか。一歩先んじた取り組みを行うのが、東京都品川区にある青稜中学校・高等学校だ。同校の青田泰明校長は、「生徒が安心して学びを進められるような環境をつくりたい」と語る。
青稜中学・高校での「新しい水分補給様式」
ユニークで先進的な取り組みのひとつに“水分補給”がある。青田校長は、昨夏、感染拡大防止の観点から、不特定多数の生徒が使用する冷水機の使用を一時中止とし、各自が水筒を持参して登校するように指示を出した。
しばらくすると、生徒たちが水筒を持って職員室にやってくるようになったという。当時の光景を、青田校長は「職員室に浄水器があることを知っている生徒たちが、『水筒に水をいれてほしい』とやって来るようになったんです」と振り返る。よくよく生徒の話を聞いてみると、その理由に合点がいった。夏にマスクをしていると、熱がこもり、より暑さを感じて、汗をかく。それによって、水筒の水分は、昼休みを待たずに、“枯渇”していたのだ。その後も、職員室に給水にくる生徒が増えていった。