トキワ荘マンガミュージアムで企画展 トキワ荘と手塚治虫に焦点
豊島区のトキワ荘マンガミュージアムで、特別企画展「トキワ荘と手塚治虫-ジャングル大帝の頃-」が7日、スタートした。
手塚治虫とトキワ荘に焦点をあて、手塚がトキワ荘に住んでいた1953年初旬から1954年10月、「トキワ荘前史」時代に描いた作品やエピソードを直筆原稿などによって紹介。手塚のトキワ荘以前について、またトキワ荘を離れてからのトキワ荘のマンガ家たちとの交流などもカバーする。
これまで公開されることが少なかった『サボテン君』をはじめとする貴重な作品や、藤子不二雄 (A)さんが手伝った『ジャングル大帝』の最終回の直筆原稿、手塚治虫の代表作『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』などトキワ荘時代に描かれた作品の直筆原稿を展示する。また、月刊誌『少年』(光文社)に1952年から17年間連載された『鉄腕アトム』の別冊付録全97冊をはじめとする、別冊付録マンガの特集展示も行う。
開幕を控えて行われた記者会見には、藤子さんも出席。「『ジャングル大帝』の最終回で吹雪の背景をお手伝いしました。その原稿が手塚先生により描き直されることなく現在も残っているのは、自分が認められたようでうれしいです。今回その原稿が展示されていますので、ご覧ください」と話した。
豊島区の高野之夫区長は「豊島区が持つ重要な文化遺産であるトキワ荘を、マンガ・アニメ文化発信の拠点として次世代に継承し、愛される施設となるよう、引き続き全力を尽くします」と意気込んんでいた。
8月9日まで同所で。10~18時。月曜休館特別観覧料(グッズ付き)大人500円、小中学生100円、未就学児・障がい者手帳をご提示の方及び介助者(1名まで)無料。 入館はミュージアムのホームページからの優先予約制。