絵コンテを切らない。役者をフレームに押し込まない。現場で生まれる力こそ、最高の映画を作り出す!【映画『リ、ライト』】

撮影期間10日間の密度と集中力が、映画としてのポテンシャルを生み出した。


 10日間という撮影日程は、スタッフ側にとってもかなりシビアでしたが、その分、各自の集中力はすごかった!ですよね、監督。「はい。短い撮影期間だからこその密度と集中力に、川越の素晴らしいロケーションの力が加わって、長編映画としてのポテンシャルの高いショットの数々をおさえることができたと感じています。でも本当はもうちょっと日数がほしかったですけどね(笑)」。


 一方、監督の中には「もっとこうすればよかった」という反省の気持ちも、日々湧き上がってきているそうです。「今は編集作業の真っ只中。毎日、画を見ていると『こういう演出をすればよかった』とか『いい芝居だったのに、なぜ監督はカメラを止めたんだ!?ああ、自分だ!』とのたうちまわっています(笑)。その反面、例えばライブシーンではいい画が撮れていて、思わずガッツポースしたり。毎日ドキドキ、ワクワクしていますよ(笑)」。いいなあ、早く仕上げて見せてください!


 さて、監督が肩こりや眼精疲労とたたかいながらやっている、この「編集」は、ポスプロ(ポストプロダクション)とよばれる完成に向けた作業の一部です。他にも、カラーグレーディング・MAなどのプロセスがあります。最終的に映画館やテレビなどで目にする映画はかならずこの段階を経ていて、ポスプロでの出来いかんによって映画自体の出来が決まるといってもいいほどです。


 今回、想定以上に密度の濃い撮影やライブ収録に成功しました。せっかくだからできる限り完成度をあげたい。しかし、そのためには資金が必要! ということで、完成度をより上げるために必要な不足分の資金を支援いただ後考え、クラウドファンディングに挑戦いたします。


 スタートは5月2日。リターンも豊富に用意していますので、プロジェクトページをぜひご訪問ください。


【クラウドファンディングページ】https://camp-fire.jp/projects/407888/preview?token=2bj6why1



映画監督 一ノ瀬晶
1975年生まれ。同志社大学文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科にて修士号取得。2007年制作『聞こえる?』が「Short Shorts Film Festival & ASIA 2008」に入選。複数の海外映画祭に招待上映される。『聞こえる?』及び長篇脚本『灯影にて』で「サンダンス・NHK国際映像作家賞2008」のファイナリストに選出。2014年、亀戸地域活性化映画『おそろい』を制作。2019年、『おわりはじまり』で、川越市とShort Short Film Festival のコラボ映画賞「第3回キテミル川越ショートフィルムフェスティバル大賞」大賞受賞。本作は初の長編映画。11月25日のライブシーンまではキツイ山に登っている感覚だったという。撮影中は、皆と宿が別だったので、部屋でさみしくお酒を飲むことも多かったと振り返る。
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