東京2020公式ライセンスの伝統工芸品、104品目がお披露目。橋本会長、加賀友禅の桜色マスクに「涙が出そうになった」

27歳の時に母の愛用していた三味線屋に修理に行ったことがきっかけでサラリーマンから伝統工芸の世界へ転身したという河野氏。

 作り手からは伝統工芸士・河野公昭氏が出席し「東京三味線」について紹介。「昨今、邦楽業界が不況に見舞われている。そんな折に東京2020大会が決まり、業界の活性化に貢献できるのではないか」と参加を決めたという。


 1人の職人が手作業で仕上げる東京三味線は、通常の三味線の3分の2ほどの大きさ。「飛行機の手荷物でも持ち運べる大きさで、“東京三味線と共に世界に羽ばたいてほしい”との願いを込めました」と説明した。素材には動物の皮を使わず、選挙の投票用紙を含む合成紙が使用された。


 「アスリートだけではなく、伝統工芸士の皆さんもアスリートとなって、世界に発信している。東京大会を何としても成功させなければいけないなと感じました」と橋本会長。河野氏は「こうして職人にもエールをいただきありがたい。日本の伝統芸能・工芸品という側面から日本をPRするという心持ちで、共に残り100日がんばります」と意気込んだ。


 「伝統工芸品コレクション」は全国41店の公式ショップのほか、オンラインでも購入できる。また、東京ソラマチでは4月15〜28日までの期間中、特設会場にて「伝統工芸品コレクション」の一部商品が展示されるほか、コレクションにまつわる映像放映なども行われる。