有名店のうどん、オムライス、メンチカツが低糖質に!?デリバリーアプリ「menu」がロカボメニュー推進プロジェクト

 デリバリーおよびテイクアウトアプリ「menu」が16日、ゆるやかな糖質制限を推奨する「ロカボ(ローカーボ)」メニューのデリバリー「ロカボ×menuプロジェクト」をスタートした。ロカボの解説や実際のメニューが提供されたメディア試食会の模様をリポートする。


「ロカボ」とは、1食あたりの糖質量を20〜40gにすること。糖質は三大栄養素の「炭水化物」に含まれ、適正な糖質摂取を心がけることで血糖値の上昇を抑え、ダイエットにも効果があると言われている。


「ロカボ×menuプロジェクト」では、menuとロカボ、飲食店がタッグを組んでロカボメニューを提供。外出自粛による運動不足や食べ過ぎなどデリバリーのマイナスイメージを払拭し、おいしいものを適切な量食べることで健康的な食生活の実現を目指す。当日提供されたメニューはうどん専門店「つるとんたん」の「すだちのロカボうどん」、フレンチをベースとした洋食レストラン「グリル満天星」の「オムレツライス&ハンバーグ弁当」、高級食材を使った串かつ専門店「銀座 串かつ凡」の「懐かしのメンチカツサンド」の3種類。



「ロカボ×menuプロジェクト」のメニュー開発に協力した北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長

 今回のメニュー開発に協力した北里研究所病院の山田悟糖尿病センター長は、その意義を「2006年、国連は世界に対して糖尿病対策に力を注ぐことを決議しました。感染病でない疾病に対して決議を行ったのは糖尿病が初めて。ところが、2015年の段階で世界のおよそ4億1500万人が糖尿病を発症し、2040年には6億4200万人に増加すると予想されています」と警鐘を鳴らす。糖尿病を発症すると、「メタボリックドミノ」と呼ばれるさまざまな病気が連鎖的に起こり、放っておくと死に至る可能性もあるのだという。


 実はカロリーと食後の高血糖とは無関係で、糖質(主食)だけでなく主菜(たんぱく質)、油脂、野菜(食物繊維)を組み合わせて食べることが重要なのだとか。さらに低脂質食、地中海式と呼ばれる脂質を摂取してカロリーを控える食事法に比べ、ローカーボ食を食べたグループのほうが体重が減少するとの研究結果が出たことで、現代では低糖質を心がければたんぱく質や脂質は控えなくても良いというのがダイエットの新常識となっている。


「日本人は平均的に1食あたり90〜100gほどの糖質を摂取しています。これを1食あたり40g以下にしましょうというのが世界で共通の糖質制限のルールですが、極端な糖質制限は6週目を超えたところでリバウンドが起こり、反対にゆるやかな糖質制限は10週目を超えてもダイエットが持続したというデータが出ています。ですので、私たちはゆるやかな糖質制限食を推奨することにしました」と山田センター長。



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