“義足戦士”谷津嘉章が6・6さいたまSA「CyberFight Festival」で1年越しの復帰戦
「今燃えなくちゃいけない。この現状で燃えないと、燃焼しないとダメなんです」
復帰戦以降について、谷津は「今気勢を上げてますけど、実際やったらどうなのか、一抹の不安があったり、それはどんな人にもあると思うんです。こんな素晴らしい義足を提供していただいたわけですから、義足のポテンシャルに負けないくらいやらないといけないと思います。そういう意味では、バトルロイヤルでは物足りないんですけど。手始めはやさしくとおっしゃってもらったんで、自分の技をさいたまSAでお見せしたいと思っております」と語った。
「戦いを通して、選手たちに伝えたいことはあるか?」との問いに、谷津は「自分が目標に向かって前進していくのみです。そういうのに何か感じてくれる人がいればいいなという感じで。自分が前進するためには、いろんな方のサポートと協力がないとできませんので。こういうチャンスを与えていただくということは、技術面も含めて、リングも提供していただいて、ここまで一人で来れませんので。そういった仲間たちすべてに感謝です。そういうのがうまく伝わっていけばいいと思います」と述べた。
さらに、谷津は「自分も新人じゃないわけですから、自分のイメージで、この義足を使ってどういうふうに出るかなというのは何回もテストしてますんで。たぶんパフォーマンスは相当できるかなと思ってます。いろんなことをやって不具合が生じたら、またさらに義足ももっと進化すると思います。あとは糖尿病をもってますんで、兼ね合いですね。そのうち、もう一足なくなっちゃったら厳しいから。今燃えなくちゃいけない。この現状で燃えないと、燃焼しないとダメなんです。後から燃焼しても遅いので。この年になって、記者会見までやってもらってということは自分にとっては最大の思い出になるし、精いっぱいやらせてもらいます」と熱く語った。
会見終了後、谷津は居合わせた大家健(ガンバレ☆プロレス)を実験台に、ロックアップからヘッドロック、義足でストンピングを繰り出すなど、試運転を行い、上々の動きを見せていた。