黒木華、中島裕翔で『ウェンディ&ピーターパン』! 中島「童心に返って演じたい」
黒木華と中島裕翔(Hey! Say! JUMP)がダブル主演する舞台『ウェンディ&ピーターパン』が8月から日本初演される。演出はジョナサン・マンビィ。
誰もが知る戯曲の『ピーターパン』を、ロンドンで注目の若手作家であり演出家のエラ・ヒクソンがウェンディの視点から翻案した作品で、2013年に英国ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの新作公演『WENDY&PETER PAN』として上演された。その際には、台詞に加え、ダンス、フライングや、小道具、美術、映像などを駆使したフィジカルシアターのスタイルと、スペクタクルとマジカル満載の美しい舞台で話題も注目も集めた。2015 年にはウエストエンドで再演もされている。
黒木と中島は初共演。
16年の『るつぼ』でジョナサンと組んだ黒木は「また一緒にお仕事をしたいと願っていたので、私にとっては本当に待望でした」と喜びつつ、「とても有名なピーターパンですが、エラさんが描かれるこの『ウェンディ&ピーターパン』がどんな舞台になるのかとても楽しみです。色々な不安が漂う今だからこそ、夢や、想像力が必要なのではないかと感じます。皆さんに、ティンクからの魔法の妖精の粉を届けられるよう頑張ります」
中島は「まさか自分がピーターパンを演じる事ができるとは思ってもみなかった」としたうえで、「ピーターパンと言えば、子供のままでいたいと願う、天真爛漫な男の子のイメージなので、その中にある大人になる事や、大人そのものに対する彼の複雑な経験、葛藤、彼なりの現実との向き合い方を考察して、童心に返って演じたいです。見てくださる皆さんにも、ネバーランドに来る際は”大人な事”を忘れて、童心に返って楽しんでほしい」です。
フック船長とミスター・ダーリングを演じる堤真一は「子ども向けの物語の印象がありますが、この戯曲には、むしろ大人こそ見るべき要素が多くて、「ピーターパンって、こんな話だったっけ?」と新鮮な驚きがありました」。それに加えて「まさかオーチャードホールに立つとは思ってもいなかったので、あの空間にどんなセットが建ち、ト書きの描写が実際にどう立ち上がってくるのか、僕自身も楽しみ」と期待を膨らませている。
ほか共演に、平埜生成、前原滉、富田望生、山崎紘菜、玉置孝匡、石田ひかり、堤真一。
2021年8月13日~9月5日まで、Bunkamuraオーチャードホールで。全28回公演。