【インタビュー】白石聖が映画『胸が鳴るのは君のせい』で、 フラれてもあきらめない前向きヒロインを好演!
浮所飛貴と板垣瑞生が見せる、罪な魅力!?
なかでも有馬役・浮所飛貴とは、恋と友情の間ですれ違う難しい芝居を息ぴったりに演じた。
「浮所さんは、すごく明るくてフレンドリーな方でした。私はどちらかというと打ち解けるのに時間がかかるタイプなんですが、浮所さんは最初からそんな壁も簡単に壊してくれました。現場でも常に笑顔で、話しやすい空気を作ってくださって。撮影現場でも、真剣に有馬の人物像を模索しながら役と向き合っていました。私がとくに素敵だなと思ったのが、海辺で、有馬が迷子の男の子を助けてあげるシーン。素の浮所さんらしさと有馬のキャラが絶妙にかけ合わさって、浮所さんにしかできない有馬がそこにいたと思います」
あきらめないと宣言したものの、片思いのつらさを抱えるつかさ。そんなときに現れるのが、板垣瑞生が演じるもう一人のイケメンキャラ、長谷部泰広。
「浮所さんと板垣さんが、まったく違う男性像を演じられているのも大きな見どころです。そういえば現場で、2人から“実際、こういう男の人ってどう?”というようなことを聞かれたことがありました(笑)」
あくまで友達としてだが告白後も変わらずつかさに優しく接してくれる有馬。それがまたかっこよく、かっこよすぎるがゆえに罪作りな存在…。
「胸キュンシーンはもちろんですが、日常の何気ない会話にも有馬の優しさが現れているんです。これは、好きになっちゃうよねと思います。でも、意図していないとはいえ、思わせぶりになってしまうのは良くないと思います(笑)。もし実際に身の周りに有馬みたいな人がいたら、もうやめて〜ってなってしまいそう。しかも途中で長谷部という、また魅力的なキャラクターが出てくるじゃないですか。私がつかさだったら、フラれたらそこであきらめてしまうと思うし、しかも傷ついているところに長谷部みたいな人が現れて笑わせてくれたり励ましてくれたら…。2人とも“罪”ですよね、本当に(笑)」
失恋から始まるひと味違ったラブストーリー。一度は失われた、つかさの恋の行方は…。
「この作品にも有馬とつかさの胸キュンシーンがたくさんあって、そのシーン自体は見ているほうも“キャー”と、盛り上がることができると思います。でもそういうシーンの後、つかさは必ず切ない表情をしているんです。どんなに接近しても、有馬からすると女友達だから生まれる距離感の近さというだけ。つかさにしてみれば、いくらときめいても有馬に恋愛感情がないことはもう分かっている…。そんなすれ違いの部分も、他の恋愛映画とはまた違う魅力になっていると思います」