株式会社チヨダ、靴専門店として会社の外と内で取り組むSDGs<できることからSDGs>
また、社内のSDGsにも目を配る。同社で働く人すべてに健康で自由な働きがいを創出しようと、ハラスメントの撲滅やジェンダーフリーを明文化、実現のためにさまざまなトライを続けている。
「昨今、話題に上がるさまざまなハラスメントですが、そういったことがあった場合には、どういったことが起きたのかを社内で共有するようになっています。ハラスメントは、ハラスメントをしている人がそれに気づかない事が問題で、そこにはジェネレーションギャップがある。私も含めてですが、共有することで、年代が上の人たちはハラスメントに気づくようになったのではないでしょうか。労働環境、産休や育休の取得についてもそうです。今は男性社員も育休が取れるようになりましたが、昔の父親は子どもが生まれた場合、休んでいる場合じゃないというマインドでした。会社全体で、昭和の感覚ではなく、現代の労働環境にあわせなくてはならないと取り組んでいます」
今後、外と内。両方のベクトルでSDGs達成を目指すなかで、力を入れていきたいというのは、リサイクル素材を使ったサステナブル商品の開発だ。
「初夏秋冬と新商品発売の中で、そのなかにリサイクル素材を使ったサステナブル商品を入れています。現状、サステナブルとリーズナブルは別なところにありますが、リサイクル素材の普及が増え、消費者にとってサステナブル商品が、当たり前になっていくことを望みます。新商品開発や取り組みを通じて、商品を手にするお客様が、「サステナブルな商品に価値がある」と、理解して購入してくださる環境を作っていけたらと思っています。」
創業から数えれば100周年のアニバーサリーもそろそろ視界に入ってきた株式会社チヨダ。地域の「お客様」と一緒に2030年に向けて持続可能な社会の実現を目指していく。