スマホで映画が撮れちゃう!? スマートフォンのみで撮影された映画だけを集めたコンペがあった!【黒田勇樹のハイパーメディア鑑賞記】
こんにちは、黒田勇樹です。
緊急事態宣言も出ていますし、次の公演の脚本の執筆中ということもあり、こもってヒゲぼうぼうの黒田です。
ここ最近、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021」の作品の鑑賞記を書かせていただいているのですが、やはり他人の作品を見るのは勉強になります。それが今後の自分の作品にどう生かされていくのかとか考えたりもしながら見ています。
そもそも普通に面白いし、文字通り短編ですので、映画が苦手な人には取っ掛かりとしてもいいんじゃないでしょうか。
はっ、「回し者」みたいな言い方をしてしまった(笑)。
では今週も始めましょう。
連日、ご紹介させて頂いている「SSFF & ASIA 2021」のプログラムの中には「スマートフォン映画作品部門」というのがありまして、なんと「全編スマホで撮影した映画」だけを集めてコンペを行っています。
すげー時代になりました。スマホ持ってれば映画が撮れるんです。つまり“ほぼ誰でも”映画を撮って発表できる時代になったということ。
かく言う僕も実は以前に国内のスマートフォン映画を集めた映画祭に参加したことがあって、監督賞を頂いたことがあります(自慢)
その時は、映像の撮影から編集、BGMの制作までスマホにこだわり、撮影もラブコメっぽいシーンではsnow(写真や動画が可愛く加工できるアプリ)で、頭からハートがポワポワ出るフィルターを使ってみたり、カメラとして見てみた時のガジェットとしての面白さ、薄さとか軽さを活かそうと、中古のやっすいスマホを買って来て、録画ボタンを押したまま放り投げてみたり、ジップロックに入れて川に沈めて中から水面を撮ってみたり、思い切り遊んでみたのを覚えてます。
確か、シンゴジラでも庵野監督がスマホで撮影を行ってらっしゃって、360度から人が机を覗き込んでいるアングルなどが印象的でしたよね。
アレも、スマホの薄さがあるからこそできる撮影。
今回、観させて頂いた作品はインドの監督が撮影された「コトリの歌」
親子の思い出を巡る叙情的な短編作品なのですが、前述の様な「スマホで撮りました!」と、いう工夫は画面から感じられませんでした。でも、逆にそれがスゴい。
「映画」として、観れちゃうクオリティの撮影が出来ているということですから。
3分程度と短い作品でしたが、終わる頃にはすっかり「スマホで撮ったんだ」というフィルターを忘れてストーリーに没入できていました。
欲を言えば、「スマホ部門」と銘打たれているので“撮影風景”だったり“使用機材”だったり“工夫”なり、映像の外側のデータもわかりやすく確認できるルールや知れる仕組みがあるとよかったのかな?と。
もうね、ホント、言われなかったら「普通に映画として、他の部門で戦える」作品だったので、“スマホ”「ならでは」なり「なのに、こんな」が伝わってくると更に「部門」として楽しめそうだなと思いました。
この部門続くなら、来年は僕も出そうかしら…
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