全国トップの女性議員比率で「リアルな声を届ける」。都民ファーストの会代表・荒木ちはる議員に聞く〈都議選2021〉
7月4日に投開票を迎える東京都議会議員選挙。前回2017年の都議選では、小池百合子都知事率いた地域政党「都民ファーストの会」が第1党となり大勝したが、4年を経た評価は果たして。新型コロナウイルスの感染拡大でかつてない社会変革が求められる中、4年間の振り返り、そして今後求められる政治家について、都民ファーストの会代表・東京都議会議員(中野区)の荒木ちはる氏に聞いた。(聞き手・一木広治)
初のインターネット中継。進む「東京大改革」
―2017年の初当選から4年間の任期を振り返り、どのような成果や手応えを感じていらっしゃいますか。
荒木ちはる(以下、荒木):まずは「東京大改革」を掲げて、“ふるい議会を新しく”、ということに取り組んできました。「ふるい」とは何かというと、例えば、情報公開。都議会には分野別に「常任委員会」が9つあり、そこで本質が議論されて、付託されたものが本会議で採決されます。つまり、例えば、コロナ対策などの深い議論もほとんど委員会で行われているのですね。そういったことから、委員会を公開にしないと、都民の皆さんにきちんとした情報を提示することができません。市区町村でも行われているインターネット中継が、都議会では行われていませんでした。こうした課題を解決するため、まずは、すべての常任委員会でのインターネット中継や、政務活動費のインターネット公開を実現させ、情報開示に努めました。
また、4年間継続しての議員報酬2割カットや、他の自治体と比べて圧倒的に多かった議員の公用車を20台から7台に削減、さらに、ペーパーレス化による年間43万枚の紙の無駄を削減するなど、議会改革を進めました。こうした改革によって、住民への情報公開などを数値化した「議員活力度ランキング」では、2015年の全国ワースト3位の45位から、2018年には8位にまで上昇させました。都民感覚でものを見ることを大切に、「これは真に都民のためになっているのか」という都民ファーストの目線で改革を進めています。