村田諒太、五輪パラの意義は「それぞれが考えて、感じ取るもの。一通りでなくて良いと思う」

五輪パラリンピックの歴代メダリストたちも登壇。写真左から、河合純一(パラ競泳)、大日方邦子(アルペンスキー)、岩崎恭子(競泳)、村田諒太(ボクシング)Photo by Tokyo 2020

 会には、五輪パラリンピックのレジェンドたちも登場した。ロンドン大会ボクシング金メダリストの村田諒太は「表彰台はゴールでなく、スタート地点だった。そこで終わりではなくて、人生をより良いものにしていけるきっかけなのだと思う」と当時を振り返った。

 五輪パラリンピックをめぐる昨今の状況については「よく“五輪やめるべきじゃないのか”ってアスリートに聞かれる方もいますが、アスリートはそれを決める立場ではない。五輪経験者としては、やるのであれば意義を持たせましょう、ということ。意義はそれぞれが考えて、感じ取るもので、一通りのものとして捉えなくても良いのだと思う。表彰台に立つ選手が皆さんに何を感じ取ってもらえるかが大事」と語った。

 バルセロナ大会から6大会連続でパラリンピックに出場し、パラ競泳で21個のメダルを獲得した河合純一はパラアスリートならではの視点も。「パラリンピアンは、中途で障害を負った選手も多く、目が見える当たり前や、自分の足で走れる当たり前を失った選手も多い。さまざまな当たり前が失われた今の状況でも、楽しみや目標を見つける上手さ、しなやかさを持っているはず。その強さをぜひ大会本番で見せてほしい」とエールを送った。

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